【IT】コーデック「H.264」、標準ビデオフォーマットへ前進か…権利管理会社がネット動画へのロイヤリティ免除 [08/27]at BIZPLUS
【IT】コーデック「H.264」、標準ビデオフォーマットへ前進か…権利管理会社がネット動画へのロイヤリティ免除 [08/27] - 暇つぶし2ch1:きのこ記者φ ★
10/08/27 21:09:48
権利管理会社のMPEG LAは8月26日(米国時間)、エンドユーザーに無料で提供される
インターネットビデオに対し、AVC特許ポートフォリオライセンスの全期間を通じて
ロイヤルティを免除すると発表した。

同ポートフォリオライセンスには、Webビデオ配信に幅広く採用されているデジタルビデオ・コーデック規格
AVC/H.264が含まれており、ロイヤルティフリーとなったことでHTML5の標準ビデオフォーマット争いに
おいてH.264に支持が集まる可能性が高まってきた。

インターネットビデオのビデオコーデックは、Webブラウザベンダーを二分した対立を生みだしていた。
現在Web用の動画形式ではH.264がよく使われているが、同形式はMPEG LAがライセンスを管理しており、
ロイヤルティ免除の期限が2015年12月31日までとなっていた。その後のライセンスが不透明であるため、
オープンでフリーなコーデックを求めるMozillaやOperaはOgg Theoraを支持。
一方でH.264を推すAppleやGoogleは効率や品質を理由にOgg Theoraを受け入れなかった。

videoタグをサポートするブラウザが増加しているのに標準ビデオフォーマットが決まらない……
そんな膠着状態を打破するために今年5月、 Googleは買収したOn2 TechnologieのビデオコーデックVP8を
ロイヤルティフリーのBSDライセンスで公開した。
さらにVP8に、オーディオコーデックOgg Vorbis、コンテナにMatroskaを組み合わせた完全フリーなメディア形式
「WebM」を開発・提供するプロジェクトをMozillaと Operaとともに立ち上げた。

WebMは2つのグループの希望に沿ったソリューションになり得るが、VimeoやYouTube、CNN、MLBなどすでに
数多くのWebサイトがH.264を採用している。簡単にWebMで1本化できるような状況ではなく、さらにWebMの登場に対して、
MPEG LAが特許プール侵害も視野に入れてVP8の調査に乗り出すなど、混乱が続いていたのがこれまでの経緯だ。

Web関係者が心配しているは、標準ビデオフォーマット争いの泥沼化がHTML5の進捗を停滞させる可能性である。
ところが今回、MPEG LAはライバルの追い落としではなく、H.264に対する懸念を取り除くロイヤルティ免除にふみ切った。
これによって、すぐに全てのブラウザベンダーが H.264のサポートに回るとは考えにくい。
周囲を含めて、しばらくはH.264とWebMの関係づくりの行方を見守るような期間が続く可能性の方が高い。

それでもインターネットビデオ分野におけるH.264の見通しが開けたのは、Web関係者から幅広く歓迎されそうだ。
このMPEG LAの判断に対するWebM陣営の反応が注目される。

URLリンク(journal.mycom.co.jp)


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