10/08/27 01:10:55
12月4日の東北新幹線の全線開業まで、26日であと100日。東京や県内では
ムードを盛り上げる行事があり、鉄道・運輸機構などによる開業に向けた準備も
順調なようだ。ただ、延伸によって新たに開業する新青森駅前(青森市)は今も
保留地の大部分が売れ残ったまま。「玄関口」のにぎわいをどう作り出すかが
課題となっている。
■走行試験は順調
全線開業に向けた鉄道の準備は順調に進んでいる。
鉄道・運輸機構によると、地域の新しい「顔」となる新青森、七戸十和田両駅は
既に完成し、4月から八戸―新青森間で始めた車両の走行試験も全行程の94%を
こなした。今後は、東京からの制御で「はやて」を走らせるコントロール・ランを
計2日間行い、9月2日にすべて終える予定という。
JR東日本青森支店によると、その後は設備などの管理を同社が引き継ぎ、同月中に
運転士らによる訓練運転を始める。訓練運転は、夜間だった走行試験と違って昼間
にもあることから、延伸区間を車両が走る姿を見物しやすくなりそうだ。
新型車両のE5系(はやぶさ)も営業運転に使う量産車を製造中で、来年3月の
「デビュー」の日を待っている。
全線開業に伴う新ダイヤは9月上旬にも発表され、七戸十和田駅への停車本数などが
注目される。新ダイヤが発表されると、2次交通網の整備も本格化する。国土交通省
による完成検査は10月に行われる見込み。
■保留地売却、2割止まり
青森市の新しい玄関口となる新青森駅の周辺でも12月の開業に向け、駅前広場の
工事が急ピッチで進められている。しかし、市が土地区画整理事業として造成した
保留地は大半が売れ残っており、閑散とした状況だ。
市石江区画整理事務所によると、新駅周辺の保留地約3.9ヘクタールを9区画に
分けて販売を始めたのは08年2月。売れ行きが思わしくないため、昨年、売れ
残った土地を細かく分けたが、それでも全体として売れたのはオフィスビル用と
レンタカー事務所用の2区画だけ。面積は0.8ヘクタールと全体の2割にとど
まっている。
市は残る計16区画について、9月末までの予定で7回目の買い手の募集をしている。
保留地の売却が進まないことについて、同事務所の桜庭信也所長は「不景気で投資
意欲が冷え込んでいる。新駅が開業して人の動きが見えてくれば、購入する機運も
出てくるのではないか」と話す。
新駅周辺の民有地も開発が遅れがちだ。複数のレンタカー会社が事務所を建設する
予定以外では、ホームセンターを手がけるサンワドー(青森市)が地元の特産品など
を販売する食品市場の構想を持っている。しかし、コンパクトシティーを掲げる市は
大型店舗の開発を抑制する方針のため、具体化していない。
◎ソース
URLリンク(www.asahi.com)
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