10/08/26 21:19:05
国内パソコンメーカーのうち海外に強い富士通とソニーが、円高にもかかわらず、
高機能パソコンの国内生産を維持、強化している。デザインや軽さ、処理能力を
競う高機能モデルは「メード・イン・ジャパン」の神通力がなお強い上、企画
・設計部門と近い方が消費者の志向の変化に迅速に対応でき、競争力強化に
つながるとの判断からだ。ただ、海外メーカーの多くは、台湾などのEMS
(電子機器の受託製造サービス)メーカーに生産を委ねてコストを低減している。
割高になりがちな国内生産の維持には、一段の開発力強化が求められそうだ。
「パソコンの高機能モデルには洗練された高級さが必要。国内だけでなく
海外でも『メード・イン・ジャパン』でないと受け入れられない」。
富士通の佐相秀幸副社長は、国内生産にこだわる理由をこう話す。
富士通は年度内にも、パソコン関連機器を製造する子会社「富士通周辺機」
(兵庫県加東市)の工場にノートパソコンの製造ラインを新設する。新興国を
中心に、日本製の高機能パソコンの需要増が見込まれるのに対応する増産投資だ。
同社は、主にアジア向けに販売する低価格モデルのノートパソコンは海外の
EMSに外注しているが、高機能のノートパソコンは海外販売分も含めて
すべてを島根県斐川町の子会社工場で生産。デスクトップパソコンの生産拠点も
福島県伊達市にあり、今回のライン新設で国内3カ所目の生産拠点となる。
海外に比べて企画・開発から生産までの期間を短くでき、在庫管理もしやすい
のが強みだ。
一方、ソニーは今年4月、パソコン「バイオ」を企画・設計する事業本部を
長野県安曇野市の子会社「ソニーイーエムシーエス」の工場「長野テクノロジー
サイト」の敷地内に移転した。同工場は搭載ソフトを自由に組み合わせる
オーダーメード製品や、薄型ノートパソコンなど高機能モデルの生産拠点。
関係部門を集約して連携を密にし、市場の変化に即応する。バイオ関連の事業
本部の赤羽良介副本部長は「デザインと品質を兼ね備えた商品設計は日本でしか
できない。持っているだけで自慢したくなるようなバイオを国内で生み出す
ことに価値がある」と強調する。
※続く
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