10/08/24 08:19:09
インドネシアの自動車市場に日本企業が熱い視線を注いでいる。
堅調な経済成長を続ける同国は自動車販売も急速に増加しており、収益拡大の好機になっているためだ。
日産自動車が2013年までに現地工場の生産能力を倍増するなど自動車メーカーが生産増強に
動いているほか、自動車部品、鉄鋼など関連企業も同国事業の強化を急いでいる。
日産はインドネシア現地法人の既存工場に20億円規模の新規設備投資を行い、生産能力を年間
約5万台から13年までに10万台へと引き上げる。
同工場では主力小型車の新型「マーチ」の生産を今年11月に始めるほか、11年には小型SUV
(スポーツ用多目的車)「ジューク」の生産も開始する予定。販売店も現在の46店から80店以上に
拡充する。
09年の同国市場での販売台数は2万1440台でシェアは4.4%だったが、13年までに
それぞれ約9万台と10%以上に拡大する計画だ。
現地法人の木村隆之社長は「近年、インドネシアではモータリゼーション(車社会化)が急速に
進んでおり、日産にとって非常に重要な市場になっている」と一段の市場開拓に意欲を示す。
ダイハツ工業も同国の合弁工場の生産能力を現在の約20万台から11年までに約30万台に増強する。
インドネシア市場に商機を見いだしているのは自動車メーカーだけではない。
部品や鋼材を供給する自動車関連、鉄鋼メーカーなども拡大する現地需要の取り込みに懸命だ。
曙ブレーキ工業は今年10月をめどに現地工場の隣接地を取得して工場を拡張する。
これまでの二輪車用に加えて、四輪車用部品の生産能力を増強し、現地売上高を09年度の
約110億円から12年度には130億円に引き上げる方針だ。
新日本製鉄も自動車向け鋼管の現地工場の隣接地に第2工場を建設する。
インドネシアの今年4~6月期の実質国内総生産(GDP)は前年同期比6.2%増。
個人消費が堅調に推移しており、上期(1~6月)の新車販売台数は同76%増の37万206台と
大幅に増加した。
通年では70万台に達して過去最高を更新する可能性が高く、さらに「今後数年で100万台に
到達する」との見方が強い。
同国市場で日本車は9割のシェアを握るが、韓国の現代自動車が現地生産に乗り出すなど
他国メーカーも有望市場に攻勢をかける構えで競争の激化は必至だ。
ソースは
URLリンク(www.sankeibiz.jp)
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インドネシアでの生産能力を倍増する計画を発表する日産自動車のゴーン社長=6月29日、ジャカルタ
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■日産自動車 URLリンク(www.nissan.co.jp)
株価 URLリンク(company.nikkei.co.jp)
■ダイハツ URLリンク(www.daihatsu.co.jp)
株価 URLリンク(company.nikkei.co.jp)
■曙ブレーキ URLリンク(www.akebono-brake.com)
株価 URLリンク(company.nikkei.co.jp)
■新日本製鉄 URLリンク(www.nsc.co.jp)
株価 URLリンク(company.nikkei.co.jp)