10/08/18 10:45:57
いったいどちらを信じたらいいのか?
4―6月期の国内総生産(GDP)が年率換算で前期比0.4%増の低成長となった。
これを説明した内閣府の津村啓介政務官(38)は、日本経済の現状について
「既に踊り場入りしていると言えるかもしれない」との認識を示した。
ところが、この発言を聞いた経済財政担当の荒井聡大臣(64)は、直後の記者会見で
「(景気が)踊り場入りしているとの表現はあたらない」と否定したのだ。
経済用語で“踊り場”とは
「景気が上昇する局面で、景気の回復が鈍り横ばいの状態にあること」を言う。
「政府は『景気は着実に持ち直している』という見解で来た。津村政務官の発言は、
これに水を差すことになる。
円高が止まらず、ただでさえ菅政権の経済無策が批判されている。
菅首相の最側近の荒井大臣は、これ以上のマイナス面を出したくなかったのでしょう。
ただ、荒井さんは経済財政の担当大臣とはいえ、農学部出身の元農水官僚。
一方、津村政務官は日銀出身。まだ若いとはいえ、どっちが経済に強いかといえば、
明らかです」(経済記者)
GDPは、「数ある経済指標の中でも王様」(メガバンク関係者)といわれる。
政府内で見解が分かれるなんて、あってはならないはずだ。かつて時事通信の経済部で
日銀などを担当していた作家の相場英雄氏がこう言う。
「景気先行きに対する大臣と政務官の見解が分かれているとしたら致命的です。
『経企庁文学』(2000年の省庁再編まで経済指標は経済企画庁が発表していた)という
言葉があるほど、その文言は慎重に作られてきた。例えば、『景気は、やや持ち直す』という
表現があったとしたら、この『やや』を外すかどうか、侃々諤々(かんかんがくがく)
やったものです。今の政権は、そういった機微が全くわかっていない。
民主党政権では政治家と官僚で言うことが違うので、海外の投資家などは閣僚の発言を
どこまで信じたらいいのか戸惑っている。それを助長することにならなければいいのですが……」
菅内閣のハチャメチャぶりを象徴する出来事である。
ソースは
URLリンク(gendai.net)
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