10/08/17 22:52:14
>>1の続き
世界同時コストアップインフレ
世界経済の景気が悪いまま途上国での各種資源への需要が増え続け、資源消費国から資源産出国へ巨額の富の移転が起こる可能性があります。
この場合、名目 GDPはインフレ率が上がれば定義上上がるので、あまりに急激なインフレでなければ株価も連れ高となる可能性も残ります。
そうであれば、各種株価指数コールなどの利用も効果があると想像されます。
ただし、資源価格上昇が急激な場合には、資源株や、原油・金・銅相場などにeワラントのコールなどを用いて投資することが一案と思われます。
さて、長期の話題はここまでとし、次に直近について考えてみます。
「夏枯れ」の8月から秋にかけては相場が荒れることも多いと考えられています。
それなら、波乱を逆に投資機会と考えてみましょう。
波乱相場に備えるなら
いわゆる「夏枯れ」とされる8月ですが、例えば1998年のロシア危機や2007年のパリバショックのような大きな事件やイベントが起こりやすいと考えている方もいるようです。
このため、「8月には問題があることが多いので7月中に夏休みをとることにしている」という市場関係者の声を聞いたこともあります。
波乱は投資機会?
投資手段が現物株だけに限定されていた頃は、仮に相場の波乱を予想していたとしても個人投資家にできることは限られていました。
実際、「早めに手仕舞う」とか「しばらく様子を見る」といったことだけだったかもしれません。
一方、ショート(売り)ポジションをとることもできれば、eワラントのように損失を投資元本に限定してレバレッジ投資をする(注)ことも、
ニアピンを両翼で購入して「どちらかに大きく動くだろう」によっても投資ができるようになっています。
また、投資の対象も国内の個別株式だけではなく、外国株価指数や為替相場、コモデティ相場への投資もお小遣い程度の金額から投資が可能になっています。
そうであれば、「相場が荒れそう」と考える時点は投資しやすいタイミングとも言えるのではないかと、個人的には考えています。
そこで、具体的な投資手法(例)を考えてみると以下の様なこともできそうです。
プットで備える
仮に、相場が軟調になると予想するのであれば、投資資金の一部で日経平均やNYダウ、ハンセン指数などのプットを購入して待つという手法もあります。
この場合、保有期間が数週間から数ヶ月になると予想されるので、満期日までの残存日数が多く、実効ギアリングが低い銘柄を利用すると時間経過の影響を比較的受けにくいと考えられます。
なお、予想とは逆に相場が吹き上げてもeワラントを利用することによって最大損失を投資元本までに限定することができます。
キャッシュにして待つ
仮に相場が弱含みになると考えるのであれば、そのときに動くための資金を確保しておく必要があります。
2008年秋から2009年初めの底値近辺でも余裕資金がなければリバウンドを狙ったポジションをとることはできなかったと思われます。
つまり、今の段階で資金を確保することは、ショック時に動くために必須ともいえると個人的には考えています。
>>3に続く