【コラム】 国の豊かさは人口に比例する--The Wall Street Journal [08/13]at BIZPLUS
【コラム】 国の豊かさは人口に比例する--The Wall Street Journal [08/13] - 暇つぶし2ch1:ライトスタッフ◎φ ★
10/08/13 11:29:41
人口が国の運命を決めるわけではない。1300年代、中国は欧州よりも人口が多く、
世界最先端の技術を有していた。だがその隆盛は続かなかった。1850 年ごろの
中国は、人口で欧州を65%上回っていたが、産業革命のおかげで欧州は比較に
ならないほどの豊かさを享受していた。

それでも人口の問題は重要だ。国際通貨基金(IMF)のドミニク・ストロスカーン
専務理事は「人口の問題は、極めて長期的な視野を必要とするため、これまで十分な
注意が払われてこなかった」と語る。

国連の予想によると、今後40年間、少子高齢化に伴い、日本は3000万人、欧州は
3700万人、労働年齢人口が減少する。

中国の労働年齢人口は15年程度増加し続けるが、その後減少に転じるという。
一人っ子政策と、所得が増加すると出生率が減少する傾向があるためだ。
2050年には、中国の労働人口は現在よりも1億人減少すると国連は見積もっている。
対照的にインドは、向こう40年で労働人口が3億人増加する見込みだ。

米国はその中間で、欧州や日本よりも出生率が高く、若年人口が多いことから、
2050年までに労働年齢人口が3500万人増加すると見積もられている。

その結果どうなるのか。

経済成長の謎を検証する現代の経済学者の解釈によると、人口が多いと生まれる
アイデアも多いことが歴史によって証明されているという。土地や石油と違い、
アイデアは複数の人間が同時に利用することができる。各国がアイデアを共有する
ようになるまで、人口が多い国が最も急速な技術的進展を遂げてきた。現在、貿易、
旅行、インターネットなどによって、新しいアイデアはこれまでにないほどの速度で
世界中を駆けめぐるようになった。そのため得られる恩恵も分散している。ハーバード
大学の経済学者、マイケル・クレマー氏によるとベルギーは、人口が多いわけではなく、
開発が盛んなわけでもないが、ほかで発明されたテクノロジーを取り込む仕組みが
整っているために豊かさを保っているという。コンゴ(旧ザイール)は、人口、面積
ともにベルギーを上回るが、そういった仕組みを持っていない。

「今後数十年、インターネットをはじめ、世界を縮小するような多くのテクノロジーに
よって、各国が独自に開発した技術を独占的に所有し続けることはほぼ不可能になる
だろう」とストロスカーン氏は語っている。英国やフランスといった比較的人口の
少ない国が、高い技術力によって世界的な影響力を保ってきたが、そういう時代も
終わりだという。「国力は人口に比例する」と主張するストロスカーン氏が予期する
のは、中国とインドの台頭だ。

人口の増加にともない、肉や石油の消費が増えると、環境コストと新しいアイデアが
もたらす恩恵の間であつれきが生じる。環境コストを懸念する人もいれば、そこに
恩恵を見出す人もいる。

※続く

●グラフ/各国の労働年齢人口(15-64歳)の推移(国連人口部集計)
URLリンク(jp.wsj.com)

◎ソース The Wall Street Journal
URLリンク(jp.wsj.com)


レスを読む
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch