10/07/26 11:45:42
インターネットの急激な成長に伴い、IPアドレスが1年以内に枯渇するとの見通しを、
最近になって複数のインターネット専門家が示している。
インターネットに接続するコンピューターや電話機、自動車、無線接続機器など
さまざまな機器がIPアドレスを使用している。
次世代ウェブ技術のブログ「リードライト・ウェブ」によれば、IPアドレスが
不足しつつあるのは、センサーネットワークの発達によりウェブへのデータ流入が
増加したことや、インターネットに接続する携帯端末などの新種の電子機器が
激増したことが原因だという。
現行のアドレス体系IPv4で割り当て可能なIPアドレスの総数は40億個ほどで、
今後1年以内に不足する見通しだ。
米グーグルの副社長兼チーフインターネットエバンジェリストで「インターネットの父」
としても知られるビント・サーフ氏も最近、ユーチューブで同様の見通しを述べている。
同氏によれば、IPアドレスは枯渇の危機に直面しており、このままでいくと
IPアドレスの「闇市」が横行する状況になりかねないという。
急激に成長するインターネットに対応するため、現在32ビットで表現されている
IPアドレスに代わり、128ビットに拡張したIPv6の開発が進められている。
だが、IPv6の研究開発や実装には10年以上の年月が費やされてきたものの、
移行には時間がかかっている。
一方、ウェブサイト「アトランティック」のアレクシス・マドリガル氏は、IPアドレスが
枯渇してもインターネットが破綻することはないとの楽観的な見方を示している。
「IPv6の採用が滞っている理由はいくつもある」としたうえで、同氏は「全員が一斉に
動き出せば、問題を解決するさまざまな方法があるはずだ」と同氏は述べている。
ソースは
URLリンク(cnn.co.jp)