10/03/28 16:46:44
579氏の説明が見事なんで言い足すことは少ないな。
星は点光源で倍率を変えても明るさは変わらず、対物レンズが取り込める
光の量だけで決まってしまう。
10x30 射出瞳3mm 極限等級 9.1等星
12x36 射出瞳3mm 極限等級 9.6等星
極限等級=1.77+5xLog(口径mm)・・・倍率は無関係
観察対象が風景のように面積を持っている場合は 倍率が上がる(=瞳が小さくなる)
と拡散して暗くなるから、射出瞳径が大きい方が明るく見えるというのは正しい。
このとき、10x30と12x36とでは瞳径が同じだから小型の10x30の方がいいじゃないか
と言うことになってしまうけど、同じ明るさであっても10xより12xの方がより大きく
見えているわけだから、それを評価しないのはおかしいということで考え出された概念
が薄暮係数だけどあまり使われないね。
3,40年前は空が暗いところが多かったから、天体用も瞳径が大きい方が良いと言えた
かも知れないけど、今の日本でその常識が通用するのは離島か山奥だろうね。
倍率を上げて瞳径を少し小さくして空を相対的に暗くしてやらないと極限等級までは
見えないのが現実。