11/04/07 13:15:48.56 qwIK6HWi
その日の夜、
わたしはベッドで黒い紳士のことを考えていた。
(圍碁が好きな黒紳士か・・・)
(そして將棊も好き。)
別に紳士がチェスが好きだろうが競歩が好きだろうがどうでもいいのだ。
そんなのものは個人的な趣味だ、他人があれこれ考える必要がない。
(圍碁・將棊 圍碁・將棊・・・)
わたしの頭で何度も反復される。
しかたなくわたしは台所へ行き、プランデー飲むことにした。
結局その日の夜は眠ることができなかった。
出勤の時刻が近づいたので、顔を洗いに洗面所に向かった。
鏡を見る。
そこには私ではなくて、黒紳士が映っていた。
後ろを向く私。
誰もいない。
改めて鏡をみるがそこには私の疲れた顔だけが映っていた。