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【ワシントン=本間圭一】カーター元米大統領が27日、北朝鮮で解放された米国人男
性、アイジャロン・マリ・ゴメス氏(31)とともに帰国した。
カーター氏は訪朝の第一の目的は果たしたが、金正日総書記との会談は実現しなかった
とみられ、米国に不快感を見せつけたい北朝鮮の演出に利用されたともいえる。米国内に
は北朝鮮で米市民が拘束されるたびに、大統領経験者が訪朝し解放交渉することに批判
もある。
AP通信は28日、ゴメス氏の帰国について、「カーター外交が米国人囚人の解放に貢献」
と論評、カーター氏の功績をたたえた。
カーター氏は1981年に大統領を退任したが、94年のボスニア・ヘルツェゴビナでの和平
仲介など大型の紛争調停だけでなく、2006年にガンビアの大統領に書簡を送り、拘束
された弁護士の釈放を実現した。
北朝鮮に拘束された米市民は09年以降、4人に上るが、このうち3人はクリントン、カー
ター両元大統領の訪朝により解放された。ジャック・プリチャード元朝鮮半島和平担当特使
は、カーター氏の訪朝について「新たに元大統領を派遣するのは非常に悪い前例になる」
と指摘、拘束した米市民を対米交渉の材料にする北朝鮮の思惑通りに動いていると警告した。
また、今月24日の国務省の定例記者会見では、米国人記者が「イランで拘束されている
3人の米市民の解放にだれも派遣しないのか」と質問し、他国で拘束中の米国人との「差
]別待遇」にも批判が集まる。
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(2010年8月29日16時43分 読売新聞)