10/11/10 19:20:36 zan3nYp+0
本当にLED圧倒的だな
この他、「白色LEDは、調光の安定範囲が広く、応答速度がCCFLよりも圧倒的に高速というメリットがある」(高倉氏)という。
これも説明を補足しよう。調光範囲というのは、実質的には輝度ダイナミックレンジと置き換えてもいい。
液晶テレビでは、表示する映像の平均輝度などをキーにしてバックライト輝度を上げ下げして動的なコントラスト制御を行なったり、
暗いシーンにおける暗部表現の階調特性を最適化したり、黒浮きを抑えたりするが、こうした制御はCCFLよりも圧倒的に白色LEDの方が優位だ、というのだ。
最大輝度を100%として、CCFLの場合は、
基本原理が蛍光管なので輝度を10%程度に落とすとチラチラしだして出力光が安定しなくなってしまう。つまり、CCFLでは最低輝度を10%以下に下げられない。
一方、白色LEDは完全にオフにするところまで安定してリニアに出力光を暗くしていくことが出来る。
つまり、同一の液晶パネルを用いて比較した場合、白色LEDの方が、より黒浮きが少なく、
そして暗部表現が美しい(暗部階調が的確、暗部の色ダイナミックレンジも広い)と言うことになる。
また、白色LEDの高速応答速度のメリットはバックライトスキャンの実現に効果的に効く。
バックライトスキャンとは液晶パネルの内容を書き換えている箇所(ブロック、エリア)に対してバックライトを消してしまう制御のことで、
疑似的にブラウン管のような短残光表示(インパルス表示)を実現して、
残像を低減させる技術のことだ。白色LEDでは消灯から瞬間的に最大輝度に光らせることができるので、これを理想的に実現させることができるのだ。
「複数のCCFLを映像パネルの各エリアで個別駆動するようにした、
CCFLベースのバックライトスキャンを行なったとしても、コスト的にもスペース的にも難しいだろう」(高倉氏)という。
なお、温度特性もLEDの方が圧倒的に優れている