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「フランス製を買え」が仏政治家のスローガンに－国内雇用創出で 2011/12/07 14:59 JST
12月７日（ブルームバーグ）：フランスで景気が減速し、失業が12年ぶり高水準に高止まる中、政治家は「フランス製を買え」
という使いつくされたスローガンを唱えている。
フランスの年末商戦が佳境に入る中、政治家は国内雇用を守るため、消費者にフランス製の商品の購入を呼び掛けている。
２兆5600億ドル（約199兆円）規模のフランス経済で、個人消費は56％を占める。来年の大統領選の中道派の候補、民主運動
のバイル党首は、フランス人が国産品を購入すれば雇用が創出されるとの見方を示した。バイル党首は４日のグランジュリー・
ＲＴＬラジオ・ＬＣＩテレビ・フィガロ紙とのインタビューで、「われわれは打ちのめされそうになっており、フランス製を
買う意欲を復活させることで、その傾向を反転させる必要がある」と述べた。同党首は７日、正式に出馬を表明する。
欧州債務危機がフランスに波及しようとする中、来年４－５月に大統領選を迎えるサルコジ大統領は、失業の抑制に苦戦して
いる。11月にＢＦＭラジオのためにＣＳＡが実施した調査によると、失業は賃金や年金を上回り、フランス人にとって最大の
関心事だ。サルコジ大統領率いる国民運動連合（ＵＭＰ）は先月、政策大綱を発表し、フランス製をドイツ製と同じぐらい認
知度の高いトレードマークにしたいとの意向を示した。野党社会党の候補に決まっているフランソワ・オランド氏は、国内雇
用の創出を選挙運動の主要争点に据えている。
調査会社のオピニオン・ウェイが月刊誌テラ・エコのために先月行った調査では、50％以上のフランス人がフランス製の商品
に対して高い金額を支払う意向があることが明らかになった。食料品の購入については78％と、それがさらに顕著であるという。