11/10/27 18:04:01.87 QjUw63Eb
>>594
すごく乱暴に言うと、近代的な意味での憲法って国家の専断を排し、国民の権利を国家から保障するところから始まってるんだ。
マグナカルタやフランス人権宣言がいい例だな。
だから、憲法は基本的に国家対国民という構図において、国家に対するリミッターとして機能することを予定している。
日本国憲法でも憲法順守義務を定めた99条に国民は含まれてないし。
勿論、私人対私人でも問答無用で適用される条文(奴隷的拘束の禁止とか労働基本権とか)もあるけど、
憲法が私人対私人の問題で適用されるのかってのは、憲法を学べば絶対に一度は触れる論点だったりする(憲法の私人間効力とか呼ばれる)。
通説判例は「直接に憲法を適用しないけど、民法やらの解釈をするときに憲法の趣旨を参考にすることで間接的に影響を及ぼす」っていう間接適用説。
最高裁は、三菱樹脂が仮採用した奴が実は学生運動に関わったことがあるって分かったから本採用を拒んだって事例で、憲法の自由権について
「もっぱら国または公共団体と個人の関係を規律するもので、私人相互の関係を直接規律することを予定したものではない」って明言した。
まあ、9条信者の場合は法的な議論以前に、道義的とか倫理的な面から言ってあの好戦性を何とかしてほしいところではあるが。