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欧州銀、信頼の回復に最大2000億ユーロ必要＝ＩＭＦ欧州局長 (ロイター)[ 2011年10月5日23時54分 ]
［ブリュッセル ５日 ロイター］ 国際通貨基金（ＩＭＦ）のボルヘス欧州局長は、投資家の信頼回復に向け欧州の銀行の
資本を再構成するには、１０００億─２０００億ユーロが必要になる、との見方を示した。
ボルヘス局長はロイターに対し「１０００億─２０００億ユーロという数字があがっている。これは、欧州の資本市場の規模
や、新たに拡充された欧州金融安定ファシリティー（ＥＦＳＦ）の規模を踏まえると、非常に小さい」と述べた。
フランスの銀行をめぐる問題が取りざたされていることに言及したうえで、「問題は広範に及んでいる。世界のいかなる銀行
セクターも信認の失墜に持ちこたえることはできず、欧州における全般的な信認を回復する必要がある」と語った。
また、ギリシャ向け第２次支援について、ギリシャが財政再建に取り組む姿勢を示せばＩＭＦは必ず参加する、と表明した。
ボルヘス局長は、ＥＦＳＦのレバレッジ活用において、欧州中央銀行（ＥＣＢ）が中心的役割を担うとは考えていないとした
うえで、「ＥＦＳＦのレバレッジ活用が協議される際、投資家をソブリン債市場に呼び戻すことを目的に、信認を取り戻すた
めの介入として、的を絞った手法で実施されることが念頭に置かれている」と述べた。
また、投資家がリセッション（景気後退）の可能性を懸念しているのは妥当としつつも、欧州のぜい弱な銀行セクターや高債
務に端を発する信認の失墜が景気減速の要因であり、ＩＭＦによって義務づけられた緊縮財政プログラムや政府の歳出削減が
原因ではないとの見解を示した。