11/09/21 20:16:07.70 BhBtdnpR
熱血!与良政談:増税と「同時に」すること=与良正男
URLリンク(mainichi.jp)
社説を担当し、テレビでコメント役もしている身としては、また気が重い状況がやってきた。
新内閣の大きな課題は大震災の復興財源をどうするか。野田佳彦首相は復興には
所得税や法人税などの増税を充て、消費税増税は社会保障財源のためにとっておくという
算段らしい。まあ、こちらもいずれ引き上げるということだ。
国民にとってありがたいはずがない話をどう判断するか。多くの政治家や識者がそうで
あるように、こんな時は「増税する前にもっとやるべきことがある」とコメントするのが、
最も無難で気楽な方法だ。私も嫌われ者になりたくないから、そう話したくなる衝動に
かられるのだ。
でも世界に例を見ない少子高齢化がどんどん進む中、今のままでは年金も医療も介護も
早晩、破綻するのは目に見えている。それが分かっていながら、「増税する前に」というのは
聞こえはいいけれど、結局、すべてを先送りする言い訳になっているのではないか。
そんな思いがある。
だから、私は「増税の前に」ではなく、「増税と同時にすべきことがある」と話すように
している。
もちろん、すべきことは山ほどある。「税金の無駄遣いを徹底的に省く」と当初は注目を
集めた仕分け作業だが、手法も含めて十分だったのか。民主党政権が発足した直後は
省庁縦割りの予算編成を排して、「横グシ」を刺して無駄を削るといっていたはずだが、
それはどうなってしまったのか。公務員の総人件費2割削減の目標もどこかへ消えて
しまったかのようだ。