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【クレジット市場】韓国政策金融がサムライ債起債－低コスト活用(1)
URLﾘﾝｸ(www.bloomberg.co.jp)
９月15日（ブルームバーグ）：韓国政策金融公社は日本の債券市場で資金を調達する。他の諸国と
比較した日本の利回り上乗せ幅（スプレッド）が2009年２月以来の低水準にあることを活用する。
事情に詳しい関係者によると、09年設立の韓国政策金融は15日にサムライ債を起債する。ブルーム
バーグのデータによると、韓国の発行体によるサムライ債発行は年初来2450億円と過去最高に達しており、
前年同期に比べ２倍以上となっている。
バンク・オブ・アメリカ（ＢＯＡ）メリルリンチの指数によると、海外の発行体が日本で資金を調達する場合、
指標とのスプレッドは平均110ベーシスポイント（ｂｐ、１ｂｐ＝0.01％）だが、世界の社債市場は247ｂｐ。
この格差は４月の43ｂｐから137ｂｐに拡大した。世界の景気回復が鈍化し、欧州の財政危機が深刻化
しており、投資家は日本以外の債券保有リスクを高めに判断している。
野村証券の梶恭子クレジットアナリストは「日本市場は海外でのスプレッドのワイド化からある程度
隔離されている」と指摘する。
日本での借り入れコストは４カ月ぶりの低水準に下がった。日本銀行は先週、成長をてこ入れしデフレ
に対応するため、政策金利を０－0.1％に据え置いた。ギリシャがデフォルト（債務不履行）に陥り、債務
危機が深刻化し経済成長を損なうとの観測から、米欧のスプレッドは上昇している。
世界の債券はスプレッドが６月末以降で84ｂｐ拡大したのに対し、サムライ債は12ｂｐの拡大にとどまっている。
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