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大収縮への処方箋、カネを借りて使え!債券市場の声に耳を傾けるべき理由 2011.09.08(木) Financial Times
By Martin Wolf(2011年9月7日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)
米国の10年債利回りは9月5日に1.98%となり、60年ぶりの低水準を記録した。ドイツ国債の利回りは1.85%。英国でさえ
2.5%の金利で資金を借りられる。各国の国債利回りは急速に日本の水準に近づいている。信じがたいことに、物価連動債
の利回りは、米国がほぼゼロ、ドイツが0.12%、英国が0.27%となっている。
市場は正気を失ったのだろうか? 賢い人々は、その通りだと答える。最大のリスクは、市場が恐れるような不況ではな
く、デフォルト(債務不履行)なのだ、と。しかし市場がこれらの国債にこれほど誤った価格をつけてしまうとしたら、
どうして市場の声にまともに耳を傾けなければならないのか、と彼らは言う。
●巨額の財政赤字の原因は刺激策ではなく危機(ry
●政府借り入れの効用(ry
●ユーロ圏の差し迫る危機
必要なのは、今、低利資金を借りながら、長期的には確実に支出を抑制することだ。需要を拡大する力のある黒字国も実際
に需要を拡大する必要がある。
●日本の過ち
日本は、バランスシート不況に陥っているさなかに早計に財政を引き締めるという失敗を犯した。今、先進諸国が同じ失敗
を、もっと危険で、はるかに世界的な規模で繰り返そうとしているということが明白になりつつある。
財政の引き締めが投資や成長の回復につながるというのが、従来の見識だった。一方それに代わる見識は、苦しむことは良
いことだというものだ。前者は愚かであり、後者は不道徳だ。
必要なのは財政政策の見直しだけではない。金融政策にもまだ重要な役割がある。サプライサイドの改革、特に投資を促す
ような税制改革も大切だ。世界の不均衡是正の必要性も決して小さくない。
しかし今、貯蓄が過剰な世界にあって、最もしてはいけないことは、信用力のある政府が借り入れを大幅に減らすことだ。
市場はまさにそのことを声高に叫んでいる。その声に耳を傾けるべきだ。