11/05/21 00:26:40.47 93iW195v
>>226
軽水炉は水が減速材となって高速中性子を減速し、高速中性子では連鎖反応が起きない
U235の核分裂連鎖を発生させます。
ただ、今回の場合、スクラムは成立して、核分裂連鎖は停止していますから、再臨界を
起こすためには、制御棒が無い状況が必要になります。つまり、官邸は3月12日時点で、
燃料溶融が発生していたことを知っていた、という話になります。
官邸のこの時点での判断は、圧力容器内の冷却水が全て失われ、核燃料集合体が露出、
燃料被覆管が溶融して、核燃料ペレットが水分の無い圧力容器の底に散在している状況を
想定していなければなりません。
上記想定の状況で注水を行えば、中性子が海水(清水でも同じですが)により減速され、
散在する核燃料ペレットが核分裂連鎖反応を引き起こす、という恐れがあるのは事実です。
ホウ酸は中性子を吸収するので、ホウ酸を大量に投入することで核分裂連鎖をある程度
抑えられます。
単に海水注入を遅らせた以上の意味をこの記事は裏に内包しています。仮に圧力容器に
漏れが無かったとすれば、ある一定の温度、圧力で水の蒸発は抑制されます。ですから、
水の注入で最臨界の可能性を云々するためには、この時点で圧力容器から水が漏れていた
事を官邸は想定(知って)いた疑いが濃いのです。
東電の発表が当初ひどく歯切れの悪いものだった事を覚えていますでしょうか?その原因
なのかも知れません。