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>>965
■「法的義務なくとも責任ある」と弁護士
ロサンゼルス郡上級裁判所(Los Angeles Superior Court)は2008年、ソーヤーさん夫婦の離婚を認め、
2人にウエインくんの共同親権を認めていた。スコットさん側のマーク・マイザー(Mark Meuser)弁護士に
よると、裁判所はキョウコさんにパスポートの提出を命じ、ウエインくんとロサンゼルス(Los Angeles)
近辺の5つの郡の外に旅行してはならないと命じていた。
しかしキョウコさんは息子の日本のパスポートを取得すると、
その数日後にサンフランシスコ(San Francisco)から日本行きの便に乗ったという。
マイザー氏は、航空会社や旅行代理店には、米国から日本への渡航者の親権を確認する法的な義務は
ないものの、両社には責任があると主張する。「ウエインくんは赤髪で、ハーフであることは明らか。
しかも離婚した親による連れ去りの問題を抱えている国に行こうとしている。
注意しなければならないというサインは全部そろっていた」
マイザー氏は、航空会社や旅行代理店は、未成年の子どもを連れて単独で日本へ向かう親については、
法的な承認を受けていることを証明するよう求めるべきだと主張する。
マイザー氏が示した米国務省の統計によると、1994年以降、親による子どもの連れ去り事例が
230例発生しており、連れ去られた子どもは321人に上る。
日本政府は前年9月、子どもの連れ去りを防止するための国際条約の署名に前向きな姿勢を示したが、
国内法の整備が必要なことから時間がかかると述べている。(c)AFP
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