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4.4兆ドルの支出増に歯止めを‐深刻な米財政赤字
2010年 8月 24日 10:59 JST
オバマ米大統領は先週18日のオハイオ州コロンバスでの演説で、
「米国の財政赤字を長期的にどうコントロールするか」と問い掛けた。いい質問だ。
翌19日に公表された米議会予算局(CBO)の半年次予算報告に答えがある。
それは「そんなに多く支出するな」というものだ。
CBOの報告はおおむね、われわれが既に知っている悪いニュースを再確認するものだ。
すなわち、2007年に民主党が議会を支配して以降、支出が爆発的に急増したということだ。
最初はブッシュ大統領(当時)の黙認で増大し、
次いでオバマ氏がホワイトハウス入りして以降、一段と膨らんだ。
この支出の大きさを理解するには、2008年1月時点のCBOの予算ベースライン推定値と、
19日公表されたベースラインを比較するのがいい。ベースラインはその時点の法律に基づいた
将来の支出の予測値のことだ。チャートで示されているように、このわずか2年7カ月の間に
議会は10年間の支出ベースラインを4兆4000億ドル(約380兆円)以上増やした。
2008年と2009年の金額は実際の支出額で、そのほかの金額は推定値だ。
つい最近の2005年には連邦支出総額はわずか2兆4700億ドルだった。
4兆4000億ドルを念頭に置きながら、われわれが次に耳にするのは、こうした財政の混乱を
「われわれは受け継いだ」と言うオバマ氏あるいはナンシー・ペロシ下院議長の発言だ。
オバマ氏が継承した(ペロシ議長は既に議長職に就いていた)リセッション(景気後退)が
1兆ドル前後の赤字支出の責任と想定しよう。それでもなお、2010会計年度の赤字が
1兆4000億ドル前後の赤字で、なぜ09年度とほぼ同程度に高いのか説明できない。
2010会計年度は、経済成長を遂げた直後の年度だからだ。
あるいは、ブッシュ時代の減税がたとえすべて撤回されても、
2011年度の赤字が依然としてほぼ1兆1000億ドルになるとCBOはなぜ予測するのか?