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■世界最大の漢字語彙、韓国式用例解釈… 知的文化遺産を掘り起こす
編纂着手から30年を要し、2008年末に出版されて世の中を驚かした『漢韓大辞典』。16冊全巻の
刊行に投じた事業費だけで310億ウォン、延べ約20万人が投入された世界最大規模の漢字辞典
であることに加えて、人文学投資が貧弱な現実の中で政府機関ではなく私立大が独力で成し遂
げた大事業であることから、国内外の学界の驚きが大きい。
学問への熱情と忍耐、熱情が成し遂げたこの学術的大歴史を導いた張忠植(チャン・チュンシク)檀国大
名誉総長(77)は、30代半ばの1967年に檀国大学総長に就任し、辞典編纂に乗り出した。1970年
に編纂を担当する東洋学研究所を設立し、初代研究所長として国語学者の「一石」李煕昇(イ・ヒスン)
先生(1896-1989)を招聘した。公式に編纂事業に入ったのは1978年6月だ。
1950年代末に高麗大学大学院で東洋史を学んでいた頃、日本の諸橋大漢和(大漢和辞典)以外に
参照する辞書が無いのを見て決心したのが、大辞典編纂という畢生の事業が始まった瞬間だった。
当時、韓国の専門家も研究者も、諸橋大漢和に全面的に依存していた。
張名誉総長は、「大漢和辞典は日本式の解説であるため日本語を重訳せねばならず、漢字語彙
の韓国式用例や解釈が無かったり、中国原典と異なる解釈が載っているなど、韓国の研究者らが
使うのには限界があった。日本に漢字を伝えた私たちが日本の漢字辞典を用いているという事実
が恥ずかしくて羞恥心さえ感じ、辞典編纂を決心するようになった」と回顧した。
張名誉総長は「まだ始まったばかりだ」と語った。辞書の文化的価値をもっと高めて大衆化を図る
ためには、一日も早く専門辞書の後続編纂事業を急がねばならない、という。<中略>