11/11/15 22:07:52.23
>>121の続き
「中立国の船舶は、敵が偵察用に偽装している場合もあるので、行き会えば必ず
臨検しなければならない。
しかもジュリコー長官は、そのために幾度か全艦隊の速力を落とさせた。
そうしないと、臨検する駆逐艦は艦隊に追いつくために全速力で走らなければ
ならず、そうでなくとも十分とはいえない燃料が枯渇してしまう恐れがあるからだ」
(『ユトランド大海戦』)
今回の独艦隊の行動も、その通例に従ったものと言えます。
123:名無し三等兵
11/11/15 23:23:43.97
>>116
抜いたらカケるものではないのですか!?
124:GF長官
11/11/16 21:09:35.17
>>119 飲酒操縦はいけませんからね。「飲んだら乗るな、乗るなら飲むな」
>>123 どこに!? ・・・じゃなくて、貴官は廊下に立ってなさい。
125:GF長官
11/11/16 21:50:41.05
>>122の続き
特に第一次大戦期、仮装巡洋艦があの手この手を使って臨検を切り抜けるのは、
ひとつの見せ場になっていますね。
今日の主役は、独海軍の武装帆船「ゼーアドラー」
URLリンク(ja.wikipedia.org)(%E5%B8%86%E8%88%B9)
時代遅れとも言える帆船を通商破壊戦に投入したのは、見た目が旧式であることを
利用して敵を油断させる効果を期待したのと、帆船に燃料は必要ないので海外に
補給地を持たないドイツにとっては有利と判断されたためです。
(補助機関としてディーゼルエンジンも搭載)
126:GF長官
11/11/16 21:52:38.82
>>125の続き
指揮官に選ばれたのが、フェリクス・フォン・ルックナー少佐。
各国語に堪能で、現役士官で帆船の熟達者は彼しかいなかったのがその理由
ですが、大西洋・太平洋を股にかけ、224日間に14隻の貨物船を撃沈、
「海の魔王」と畏怖された。
ところが一方では、敵船を沈める際には乗員からペットにいたるまで残らず収容し、
作戦期間中、一人の死傷者も出さず捕虜も丁重に扱ったことから、敵からも尊敬
され、「偉大なる人道戦士」としてローマ法王から叙勲を受けている。
127:GF長官
11/11/16 21:56:17.26
>>126の続き
1916年12月21日、ゼーアドラー出港。
ジュットランド海戦以降、英海軍は北海の封鎖網を強化しており、その監視の目
から逃れることは至難の業。案の定、英哨戒艦に発見されて臨検を受けます。
乗り込んできた英海軍士官に、ニセの積荷証明書や航海日誌を見せる。
この航海日誌は、ノルウェーの木材輸送船マレタ号のもので、なんとルックナー
自身が出港前に、コペンハーゲン港に停泊中の同船から盗み出したものだった。
128:GF長官
11/11/16 21:57:13.42
>>127の続き
更に手の込んだ芝居が演出され、
「船長室では”秘密戦闘員”が迎えた。小柄な部下が変装した”ルックナー夫人”だ。
金髪のカツラにドレス、ノルウェー語ができないのを隠すため虫歯で頬がはれている
ことにして、口に綿をつめこみ、女っぽい仕草で痛そうに頬を押さえている。
ノルウェー船長には妻同伴が多いことを利用したものだ。名演技をすっかり信用した
敵士官は早々に引き揚げた」 (『ミリタリークラシックス(5)』)
見てみた・・くはないな。
きっと出港前から猛練習を重ねた成果でしょう。
129:名無し三等兵
11/11/17 10:27:58.25
タテタテタテ、ヨコヨコヨコや~!
130:GF長官
11/11/17 21:06:15.54
>>129 まるかいてちょん?
131:GF長官
11/11/17 21:58:03.52
>>128の続き
なんとか無事に大西洋へ進出したゼーアドラーは、早速行動を開始した。
その手際は、実にあざやかなものでして、
「獲物を発見すると、マストの中立国旗をドイツ国旗に替えCID旗(停まれ、
然らずんば砲撃せんの意)を掲揚、従わなければ威嚇射撃。
停船すると直ちに士官が乗り移り、乗員・乗客をゼーアドラーへ移乗。
完了すれば爆薬を仕掛けて沈める。
船が見つからない時は、撹乱戦術。
”SOS、SOS、独潜水艦・・・”まで打電してプッツリ切る。
他船とすれ違うときは、メガホンで”潜水艦警報が出ているぞお!”とニセの
情報を流す。
こうして出港を見合わせる船が激増し、海上保険料は急騰した」
132:GF長官
11/11/17 22:00:00.56
>>131の続き
通商破壊は何も敵船を拿捕し、沈めることだけが仕事ではない。
船団が港にくぎづけになれば、それも立派な通商破壊の任務達成です。
どうも軍板には「撃沈(完全喪失)以外は戦果として認めん!」と、かたくなな方が
いらっしゃるようで、真珠湾攻撃でも「米戦艦を沈めたといっても、後半に復旧して
いるから意味ない」とか。
浮揚から真珠湾で仮修理、西海岸へ回航して本格修理(大改装)。
これにどれだけの手間や労力、時間を要するでしょうか。
その間の作戦行動は阻害されるし、新鋭艦の建造や損傷艦の修理を制約することに
つながるのでは。
133:GF長官
11/11/17 22:01:18.29
>>132の続き
真珠湾で完全喪失した米戦艦は2隻。
アリゾナは現在も記念艦として有名ですが、もうひとつがオクラホマです。
オクラホマも転覆していましたが、最初から諦めたわけではなく、浮揚準備だけに
一年以上も費やし、1943年3月から8ヶ月かけてサルベージ作業が実施され、
乾ドック入りまで進んだが、損傷が激しく修理を断念。1944年11月に除籍。
これらも「戦果」として認められないものでしょうかねぇ。
134:GF長官
11/11/17 22:05:27.56
>>133の続き
さて、1917年4月にはホーン岬を通過して太平洋を入ったゼーアドラー。
さらに戦果を拡大していったが、不幸にも8月2日海底火山噴火による大津波に遭い、
ソシエテ諸島のモピリア島で座礁した。
ルックナー少佐以下6人は救命ボートで脱出し、フィジー諸島までたどり着いたが、
ついにワカヤ島でイギリスの守備隊に逮捕され、そのまま終戦を迎えます。
「この間、日英同盟に基づいて洋上警備中の日本海軍第三特務艦隊がワカヤ島
を訪れた。司令官・山路一善少将は、旗艦筑摩(初代)にルックナーを招待した。
潮風で色あせた軍服姿の”海の魔王”を、日本側は登舷礼で迎えた」
135:GF長官
11/11/17 22:06:17.94
>>134の続き
実は、南雲忠一大尉(当時)は第三特務艦隊参謀だった。
スレリンク(army板:42番)
きっとこの時、ルックナー少佐に会ったはず。
魔王に直に接して、何か影響を受けたかもしれませんね。
「海軍をやめて、海賊王に俺はなる!」とか言い出さなくて、良かった良かった。
136:名無し三等兵
11/11/18 04:07:25.75
>>132
野球やサッカーで言う所の、何らかの事情で欠場みたいなもんだな
病気しましたでも、国際試合行ってましたでも、うっかり遊んでましたでも理由は何でも良いけど、「その時、戦力として成り立たない」事には変わらないからな
「欠場したとしてもシーズン後半に復帰する。死なない限りいずれ復帰するんだから関係無いね」という人はまず居ないけど、米海軍に限って何故かそう言われない場合が確かにあるな
不思議だな
137:名無し三等兵
11/11/18 09:22:59.26
>>133
戦後解体しようと引っ張り出したら西海岸への曳航中に沈んだな
世艦の米戦艦史によると建造中にも火災事故を起こした運の悪い艦だったようで
138:GF長官
11/11/18 22:09:49.54
>>136 そうなんですよねぇ。
勝っても負けても叩かれる南雲提督は、ある意味貴重な存在なのかも。
>>137 陸奥(日)、シャルンホルスト(独)と組んでアイドルデビューできるかな。>不幸戦艦娘。
139:GF長官
11/11/18 23:03:03.17
>>135の続き
このような女装・・・もとい仮装巡洋艦は我が帝国海軍にもありました。
特設巡洋艦報国丸
URLリンク(ja.wikipedia.org)(%E7%89%B9%E8%A8%AD%E5%B7%A1%E6%B4%8B%E8%89%A6)
商船改装艦といえば、隼鷹に代表される空母がまず思い浮かびますが、
大正初期より大阪商船はアフリカ航路に5隻の客船を就航させていた。
(はわい丸、まにら丸、あふりか丸、あらびあ丸、ありぞな丸)
神戸を出発し、シンガポール、コロンボを経てケニアのモンバサ、南アフリカの
ケープタウン、更に南米のリオデジャネイロまで往復する長大な航路だった。
140:GF長官
11/11/18 23:04:01.33
>>139の続き
昭和期に入り、老朽化したこれらの代替船として発注されたのが報国丸級3隻
(報国丸、愛国丸、護国丸)
1万総トン超、21ノットの優秀船で、政府の援助により建造された。
一番船報国丸は昭和15年6月に竣工したが、アフリカ航路を往復したのは
一度きりで、翌16年8月に海軍籍へ編入。17年4月よりインド洋での通商破壊
作戦に入った。
141:GF長官
11/11/18 23:05:16.93
>>140の続き
航海中は客船になりすますのだから、乗客が男ばかりというわけにもいかない。
敵の目をごまかすためには、婦人客がぜひとも必要になる。
となれば、もうお分かりですよね・・・女装するしかありません。
報国丸の訓練風景には、
「敵船発見、右40度・距離2万、非番直員女装用意」と下令されるや、
華奢で小柄な兵員がおしろいを塗って女装完了、
甲板上を日傘をさしながら、しゃなりしゃなりと歩いて、敵船に手を振って油断させる。
142:GF長官
11/11/18 23:16:25.02
>>141の続き
・・・想像したくもありませんなぁ。
ただゼーアドラーとは異なり、実戦で使ったかどうかは不明の模様。
報国丸は昭和17年11月11日、インド洋上でオランダのタンカーを発見し、拘束しようと
試みるも、反撃にあって命中弾により塔載魚雷が誘爆沈没してしまいます。
救出された生存者の中には”何か”に目覚めてしまい、復員後に歌舞伎町でお店を出す人
もあったが、それはまた別の話である、なんちてな。