11/10/30 23:10:29.71
>>645
や、程度の良い火縄短筒だから。かわいい。
久しぶりに書評
南北戦争の遺産 ロバート・ペン・ウォレン 本の友社
南部連合に従軍した祖父を持つ、アメリカ文学の畑の人が思い入れたっぷりに描いた
南部のノスタルジアを、これでもかと表現している姿は、感情移入物である。
千頭の推移などを述べた資料と違って、精神風土、文化という面から、南部を描き
北部と対立せざるを得なかった、人たちの傲慢と苦悩がそこかしこに…
「敗北して初めて強固な南部が生まれた」
南部贔屓の著者の先入観もあるのだろうけど、敗れてもなお、ピケット将軍が言ったように
「お前たちは、なつかしのヴァージニア出身だってことを忘れるんじゃないぞ…」
北部に敗れたヴァージニアではなく、南部連合として北部と対等に戦った誇りあるヴァージニア。
故郷に誇りを抱く指揮官は、今の世の中どれほどいるというのだろうか。
日本で言えば
「お前たちは、日本国ではなく、懐かしの大日本帝国出身だってことを忘れるんじゃないぞ…」
と、誇りを込めて言う様な感じなのかw
これほど文学的な、精神的な側面から、南北戦争を述べる本もまた珍しいものであった。