11/08/26 23:17:20.40
本日の情報センターの夜間の当直を務めるのが、諜報科一号生徒である。
彼女が詰める管理室のすぐ横の端末室で、よくいる生徒が熱心に何かを調べている。
「ずいぶん遅くまで頑張るな、ご苦労さん」
などと、声をかけるが、実は端末の状況は、権限を持っている
管理者には筒抜けであり、竈やパンの製造法を調べていることは
わかっているのである。
ついでに彼女がガーデンのメンバーであることを、諜報科の一号生徒が
把握できないはずもない。
諜報科は情報を入手するのが仕事であり、それ以上のことはやらない。
犯罪でなければ通報する必要もない。そういう命令も受けていない。
というわけで、いつ完成するのかを心待ちにしているのであった。
もちろん、適当なタイミングで潜り込むためである。