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◆全漁連会長が東電に抗議 汚染水放出に「怒りと憤り」
東京電力福島第一原子力発電所から放射能に汚染された水が海に
大量に放出された問題を受けて、全国漁業協同組合連合会(全漁連)の
服部郁弘会長が6日午前、東京・内幸町の東京電力本店を訪れ、
勝俣恒久会長に抗議文を手渡した。
服部会長は「全国の漁業者が強い怒りと憤りを感じている」と抗議。
体調不良を訴えて入院した清水正孝社長に代わって先月30日から
陣頭指揮を執る勝俣会長は「大変なご迷惑をかけて心からおわび申し上げます」
と陳謝した。
「人為的に汚染水を海に放出した暴挙は許されない」と憤る服部会長は、
東電の広瀬直己常務にも「すべての原発をストップして欲しい」などと訴えた。
広瀬常務は「高濃度の汚染水を流さないための対策の一つだった」と釈明したが、
全漁連関係者は「海はごみ捨て場じゃない」と怒った。
福島第一原発からの汚染水放出は4日夜に始まった。2号機の原子炉内の
水とみられる高濃度の放射能汚染水も海に流れ込んだ。
福島第一原発から約70キロ南の茨城県北茨城市沖で1~4日に捕獲された
イカナゴからは、基準値を超える放射性物質が検出され、茨城県内の
全漁協がイカナゴ漁を中止している。
水産庁には、東電が放射能汚染水の放水を公表した4日夜の直後から、
福島、茨城両県周辺の漁業者から怒りの声が殺到している。
朝日新聞 2011年4月6日 URLリンク(www.asahi.com)