軍事板書籍・書評スレ34at ARMY
軍事板書籍・書評スレ34 - 暇つぶし2ch460:眠い人 ◆gQikaJHtf2
10/11/19 20:56:23
>437氏、>455氏
買ってしまった私が来ましたよ。
全体で2部構成、本論で約500ページ、論文集部分が約150ページ、以降参考文献がずらずらと並ぶ
もので、中々読み応え有りそうと言うのがfirst impression。
帯に国松さんの推薦文が載っていた。
…この前、誤配送の憂き目にあったのがこれだったり。

あと、同時に買ったのが、『ユダヤ人を救え!』(Emmy E. Werner著、池田年穂訳 水声社刊)
表題はあれだが、第2次大戦でデンマークがドイツに電撃占領されてから、1945年5月に解放されるまでの占領史
で、その中の中心部分を為しているのが、1943年のユダヤ人の追放と、その追放からユダヤ人を匿い、スウェーデン
に逃した話。
去年だったか、一昨年だったかに出された『ヒットラーのカナリヤ』と言う本と併せて読めば面白いかも。

ついでに、『東京のハーケンクロイツ』(中村綾乃著 白水社刊)も、表題と中身があっていない。
どちらかと言えば、1890年代にドイツが膠州湾に租借地を獲得してからの植民ドイツ人の話。
第1次大戦に敗戦した後、勃興したナチズムに対して、東アジアに居住していたドイツ人社会がどう対応していったか
を書いているもので、日本国内の話よりも、上海に於けるドイツ人社会の考察が中心。
まぁ、日本国内のドイツ人社会については結構様々な本が出ているからね。

日本では、マイジンガーが常に目を光らせていたので、本国に迎合する部分が大きかったが、上海ではそのコスモ
ポリタンな雰囲気から、ナチズムとは一定の距離を置いた動きとなっている。
例えば、中華民国に配慮した上海ドイツ人学校のカリキュラムなどは興味深い。
強いて言えば、満州のドイツ人社会や戦後の中国に於けるドイツ人社会について触れて欲しかったが、まぁ、これは
資料もないであろうから無い物ねだりであろうか。


次ページ
続きを表示
1を表示
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch