10/11/08 00:31:21
歴史を知らない中学生のためのエチオピアと戦争
1.エチオピアは第一次世界大戦には 参 戦 し て い ま せ ん。
アフリカで戦場になったのはドイツ植民地周辺だけです。
2.第一次アビシニア戦争時、エチオピアが非近代的な装備だった、というのは間違い。
実際は、事前にロシアやフランスが大量に銃器・火砲をエチオピアに売りつけ、8割
程度が近代歩兵として戦列に参加してました。イタリア軍は現地兵のアスカリを含めて
総勢1万、対するエチオピア軍は近代歩兵8万 + その他2万と、数の差は圧倒的でした。
3.第一次アビシニア戦争後、イタリア人捕虜が虐待された、というのも間違い。
主に現地兵を対象としたものであり、イタリア人はむしろ厚遇されることが多かったようです。
4.第二次アビシニア戦争時、エチオピア軍が槍と弓だけで武装してた裸足の兵隊
だった、というのは間違い。
国家総動員令によって徴兵された50万の兵達は槍と弓矢といった装備でした
が、常備軍35万は近代的装備と訓練を受けた近代的な軍隊でした。
5.第二次アビシニア戦争時、イタリア軍は大苦戦したので毒ガスを投入した、というのは間違い。
第一次の時の戦訓から、補給線・連絡線を絶やさない事を最優先にして少しづつ侵攻していただけでした。
苦戦したという記録は一切ありません。