10/11/16 12:44:02
>>317
とりあえず理論探知距離とレーダーが識別可能な目標抽出可能距離が
別の存在であるということ、目標が抽出できる距離とは探知範囲内の
空間内部のノイズを目標と識別処理する能力なので距離ではなく
探知範囲内の体積の大きさで処理の限界が決まる。
>IRST並の根拠が知りたい
例によってわかりやすくするための例え話で、
詳細を気にしてはいけない「暴論」
前方だけを見ると1、首振り上下左右右上左下etcで
レーダーの首を振る方向が全部で約9ブロックあったとする。
ブロック1つなら400km先のものを見つけることが出来る。
9個のブロックを同時に捜索することになった場合、ノイズ抽出
処理可能空間の体積が変わらない場合は前方だけを見た場合の能力
が維持できるのは距離にして9分の1となる。もちろん抽出能力が
劣って良いならもっと先の距離の物も見つかるかもしれないが、
他の人が既に例で示した旅客機撃墜事件があるけど、イージス艦
ですら目標を追尾していたはずなのに実際とまったく異なる情報を得た
ようにレーダーとは非常に誤探知の多い機材でもあり実用上問題を生じる。
そして前方正元のみ時のノイズ識別能力が維持できる範囲はIRSTの
探知距離程度まで落ちるということになる。
もちろん実際はこんな簡単な話ではなく、
近ければノイズが少ない傾向にあるとか、円錐状の探知範囲だからもっと有利だとか、
首を回したら対象への目標抽出ゲートが遠くなってさらに見つけにくくなるとか、
下方ルックダウンしたらクラッター処理の関係で抽出能力が維持できないとか、
首振っても探知範囲がある程度被っているだの他の要素や不確定要素が絡む。