10/09/29 02:01:21
総員集合最上甲板!
「先ほどの戦で我が艦は残念ながら6名の死者がでた。
体をはって我々を敵機の脅威から守ってくれた機銃員5名。
真っ先に敵機を察知して危険を知らせてくれた見張り員、
この者たちにはいくら感謝をしてもしたり無い。
我々も遅かれ早かれ彼らの後をおっていくことになるだろう。
その際はみな、靖国の桜のもとで合おう。
本当は故郷の墓場に入れてやりたい。しかし皆も存じているように」
ここでは水葬にするしかない。私も申し訳ない気持ちで一杯だし無念だが、
皆も受け入れてくれ。では、準備ができたようだな。
最後の別れは済んだか?よし、いいんだな。
ラッパ兵、国旗と海ゆかばを吹け! 弔銃用意!構え!撃てぇ!パアッン! 投下
(遺体が沈んでいく)・・・おい!まだ早すぎるじゃねえかよ!
俺の死んだあとはお前が家族に連絡してくれるんじゃなかったのかよぉ。
お~いあとは任せろ~!お~い!
黙祷・・・解散!
副長「艦長・・・何のためにこんなに日本から離れた海の上で
孤独に死んでいかなきゃならんのですかねぇ。むごくてあっけないものですね。」
艦長「・・・私だって辛い。だがな、私室に戻るまでは私情を隠せ。部下が一緒にいることを忘れるな。
・・・本来は予定に無かったが・・・今夜は特別に酒保を開けてやれ。」
私はしばらく私室で事務仕事がある。食事まで独りにしてくれ。