10/10/26 17:48:53
その辺を好意的に解釈すると
「あまりにも帝国のイゼルローン後背の防衛ラインがザル過ぎたのでつい欲を出した」
と言ってみたりして。
本来ならイゼルローンの様な重要な要塞の後背には突破された場合の備えとして
複郭化された多数の防衛ラインや要塞が備わっているべきなのですが、アムリッツア
戦役での描写を見る限りではそんな物はまるで備わっていませんでした。
この辺も好意的に解釈してしまうと
「なまじイゼルローンが強力すぎた為に後背に強力な予備防衛ラインを敷く気が失せた」
という事になり、万一突破を許したとしても本国から予備の艦隊戦力を抽出すれば充分に
対応可能と見なしていたのかも。
しかし帝国軍も「無傷のイゼルローンが基地機能ごとそっくり同盟に奪取される」という
状況は全く想定していなかったので、イゼルローンの巨大な兵站能力を得た同盟の大艦隊に
侵攻されてしまうと、とてもイゼルローン回廊入り口での水際作戦は取れなかったかと。
その為ラインハルトは遠大な誘引撃滅&焦土作戦を採用したのですが、逆に同盟の
立場からすると、なまじイゼルローンという巨大な橋頭堡を確保して大規模な敵本土進攻が
可能になり、まともな要塞陣地も存在しない為に「こうなったら取れる所まで取ってやろうじゃないか!」
という浮ついた気分をもたらしたと思いますが。