09/10/12 04:41:50
当時は既に仕寄せ(攻城用野戦築城)の概念が出来てたし、縦深を広げてもその先端から逐次に攻略するだけだろ。
もちろん敵に「きつく」する効果はあるが、それは味方にそうするだけの数と時間、技術や資金があればの話だ。
敵味方が知略を尽くした結果が、現在の「大坂の陣」で、無理に戦線を広げれば、別の場所にしわ寄せが出るだけだろ。
総体としての意識統一や、政治と戦闘行為全般に渡る意志伝達の不備、それが後藤又兵衛なり赤石全登の敗因となった。
有名な真田丸の防衛戦だって、真田幸村の独断と孤軍奮闘によるもので、これとて一歩間違えれば危険な局面を迎えている。
大坂方に本当に必要だったのは、当事者意識であり危機意識であり、その結果としての体制の構築だったはず。
大野治房による、西軍総大将だった兄、治長の暗殺未遂などは、正にこれを象徴する出来事だっただろう。