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被害者に同情できない事件 - 暇つぶし2ch14:名無しさん@お腹いっぱい。
09/12/06 00:44:13
練馬一家惨殺事件

1983年(昭和58年)2月、東京都杉並区に住む不動産鑑定士の朝倉幸治郎(犯行当時48歳)は、
東京地裁で競売にかけられた東京都練馬区大泉学園町6丁目×××番地の物件
(木造2階建て、敷地面積は624平方メートル、1階は76.03平方メートル、2階は56.19平方メートル)
を落札して購入した。代金の1億280万円は、資産のほとんどを担保に入れて銀行から1億数千万円借りた。
銀行の金利は毎月100万円近くにもなった。所有権移転登記を済ませると、すぐに転売しようと走り回った。

4月13日、朝倉は渋谷の不動産屋と売買契約を成立させた。値段は1億2950万円。
明け渡し期限は6月30日で、朝倉は内金1500万円をこの不動産屋から受け取っていた。

この物件には、もともと、新宿区西早稲田にある日本洋書販売配給会社の商品管理課長の白井明(45歳)一家6人が住んでいた。
だから、立ち退き料は必要であったが、払っても1000万円の儲けにはなるはずだと見込んでいた。
朝倉は落札した直後から立ち退きの交渉を始めていたが、白井が期限までに立ち退いてくれなければ、
転売先に内金の倍額の違約金3000万円を払わなければならないことになる。一日も早く立ち退いてもらいたい朝倉は、
3日に一度は交渉のために白井宅を訪ねた。

だが、白井はいろいろと理由をつけて、立ち退こうとしなかった。業を煮やした朝倉は明け渡しの裁判を起こしたが、
白井の引き伸ばし作戦にあった。白井は「裁判を取り下げれば、すぐにでも引越しする」と言った。
朝倉は白井の言ったことを信用して裁判を取り下げてみたが、それは白井の罠にはまったにすぎなかった。
その後、朝倉は白井宅に行ってみても、引越しの準備をしている様子もなく、夫婦の対応も誠意のないものだった。

実はこの物件は白井の妻の父親の和田俊夫(仮名)の所有だった。和田の借金のカタに競売にかけられたのだが、
白井は和田から居座り続けるように指示されていたので、それに従ったまでだった。和田は不動産取引きのベテランで、
以前から裁判が好きで、2、3回、自分でも訴訟を起こしていた。
和田は立ち退き料をできるだけつり上げようとして引き延ばし工作をした。
立ち退き料は500万円が相場だが、3000万円も朝倉にふっかけたと言われている。
会社を倒産させた和田は、この立ち退き料で新しい事業を起こそうと考えていたらしい。朝倉はそんな事情など知らずに立ち退きを迫り続けた。
だが、いっこうに埒があかず、次第に白井一家に対し殺意を抱くようになっていった。

「もう、殺すしかない。一家全滅させてやる」

5月下旬、朝倉は綿密な殺人計画を立てた。完全犯罪でなければならない。死体は富士山麓の樹海に棄てることにした。
その運搬には車が必要なので、ペーパードライバーの朝倉は車を購入して、自動車教習所で練習した。
また、天気が悪かった場合を想定して、一時的な隠し場所として1DKのマンションを月10万円で借りた。


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