09/01/12 21:10:06 yDCuY6QT
「全共闘運動は敗北だったといわれるが、勝利だったという言い方もあると思う。
日本の新左翼は権力こそ奪えなかったが、今の世の中をみると、
掲げた目標はかなえられているとも思えるのです。逆説的な言い方ですが…」。
全共闘の時代を描いた著作「1968年」などのある文芸評論家で、
近畿大学教授の●(=糸へんに圭)(すが)秀実さん(59)は、
日本の新左翼運動についてこう語り始めた。
自身も全共闘経験者だ。新潟の県立高校から昭和44年に学習院大に入学し
「波に巻き込まれるように」学生運動に加わり、
学習院大全共闘の創設にかかわった。
学習院らしいというべきか、シンパには明治の元勲の親類や、
高名な政治家のおいといった学生もいたという。
大学中退後も日本読書新聞の編集長などを務めながら、
学生運動の論評を続けてきた。
「全共闘はある種のヒステリー。バリケードはコンパみたいな感じだったし、
武装学生のばか騒ぎだったという側面はあった」としながらも、
「勝利」の理由についてこう付け加えた。
「今は保守的な政治家ですらセクハラに嫌悪感を示し、エコが大切だと説く時代になったでしょう。
かつてはそんなことは考えられなかった。性差別も環境問題も、
もともとは全共闘をきっかけに提起された問題だ。
保守ですら新左翼の目標を無視できなくなったこと考えると、
あの運動は時代の転換点をもたらしたという意味がある」
昭和40年代当時、河川に汚水を垂れ流したり、
有害な煙を大気に排したりしていた工場はまだあったし、
「女は家事をしていればよい」といった発言も普通にあった。
その後のエコロジー運動やフェミニズム、ウーマンリブ運動の流れのなかで、
いま、そうした企業や言葉が公の場で聞かれることは確かにほとんどなくなった。
続きは公式HP参照
さらば革命的世代
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