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女性べっ視、人権踏みにじる 石原都知事
「三国人」発言など他民族や障害者に差別的な発言を繰り返してきた石原都知事が、
今度はとんでもない女性べっ視の発言をしました。東京都には全国から抗議が殺到す
るなど、年が明けても女性たちの怒りはおさまっていません。改めて発言の問題点を
検証しました。
●もっとも悪しき有害なものはババア
「これは僕がいっているんじゃなくて、東大教授・松井孝典がいっているんだけど、
“文明がもたらしたもっとも悪しき有害なものはババア”なんだそうだ。“女性が生
殖能力を失っても生きてるってのは、無駄で罪です”って。…なるほどとは思うけど、
政治家としてはいえないわね(笑い)」
『週刊女性』2001年11月6日号
●年とった女の人は、かなり横暴な存在
「『楢山節考』という、年をとったそのおばあさんを、その部落の貧困ゆえに、あ
えて生きている人間を捨てにいくという、これは年とった女の人が、他の動物の生存
に比べれば、かなり横暴な存在であるという表現の、実は逆説的な一つの証左であり
まして…」
12月11日都議会で、渡辺康信都議(共産党)の質問に答えて
●いいかげんにしてくれよ(男女平等条例について)
「今度男女共同参画社会というのを先取りして東京都で条例をつくるという。いい
かげんにしてくれよと思ったが、その案を(担当の女性の部長さんが)持って来まし
た。で『男が男をいじめてもいい。女が女をいじめてもいい。要するに男が女をいじ
めちゃいかんということだろう』『はあ、そうですが』『もう一つ、女も男をいじめ
ちゃいかんと入れといてくれ』そういったんですよ(笑い)」
2000年3月号『正論』