11/07/25 19:39:19.27 SHkk90Kx
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遊園地は寂しい思い出。いつも両親と3人でした。
年の離れた姉は遊園地には興味がなくなったのでしょう、子どもは私だけでした。
両親はアトラクションではしゃぐというタイプでもなく、
子供心にも「付き合ってくれているんだなあ」となんだか悪いような気がしていました。
そんなわけで私はいつも、一緒に騒げる兄弟かお友達がいたらなあ!と思っていました。
極度の人見知りだったので、知らない子とも遊べません。
広場で先に遊んでいる子がいると、そこに行くのも怖かった。
父はよく、そんな私に「もっと子どもらしくしなさい。何でそんなにひねくれているんだ。」と言いました。
「せっかく連れてきてあげたのに、そんなつまらなそうな顔をされたら、台無しだよ」とも。
そのたびにとても惨めな、情けない気持ちになって、自分はお荷物なんだな、と申し訳なく思いました。
自分が親になってからは、一緒に笑い転げて遊ぶ息子達と、4人で過ごす遊園地はとても楽しい場所です。
今になって、なぜ父はあんなことを私に言ったのだろう?と考えて、わかりました。
父は『休日に無邪気にはしゃぐ娘を見て寛ぐ』という夢を、遊園地に求めていたのです。父も、夢見る子どもだった。
東京郊外の夕暮れの物寂しさと、行過ぎる親子たちの笑顔を見ながら、
自分たちだけ苦々しく行き場をなくしている感じを思い出します。
大人になるってことは、満たされた子どもになるってことなんですね。