11/07/01 15:02:02.84 LWLlhwXqi
なぜかスレ立てできないので、こちらに
記念日板にカキコしたら思い出してしまって立てちまった
チラシ裏でしかない話だけど、聞いてくれないだろうか
嫁スペック
3年前に他界
当時26歳
美人で頭も良く、気立ても良い
元バスケ部
俺スペック
29歳公務員
嫁とは大学で知り合った
顔普通
スペックってなに書いたらいいかわかんないや
今日が結婚記念日で、尚且つ嫁の命日なんだよ
359:名前は誰も知らない
11/07/01 16:53:35.36 LWLlhwXqi
誰も応答ないけど、書いていいもんなのかね
いかんせんROM専だったもんだから、いざ書くとなると緊張するね
嫁は、俺が大4の時にサークルに入ってきた。
その時からかわいいなあーって思ってた。
けど俺は就活とかでなかなかサークルには顔出せてなくてさ。
嫁の方も俺のこと気にかけてくれたみたいで、俺の同回生に、俺がいつサークルに来るか聞きまくってたらしい。
サークルは軽音楽だった。
学祭でライブするってなった時、俺は見せ場だと思った。
自分で言うのもあれだが、ベースの腕には自信があったから、かっこつけてやろうと目論んだんだ。
360:名前は誰も知らない
11/07/01 16:57:00.19 LWLlhwXqi
書き溜めとかしてないから、遅くなるけれど。
学祭のライブは大成功だった。
嫁も一番前で観てくれてて、照れたけど、嬉しかった。
最後にハイスタンダードのMy first kissやったんだけど、後奏の時に、俺、嫁に告白したんだよ
メンバーも誰も知らなかったから、みんなびっくりしてた。
嫁が一番びっくりしてた。
せっかくのかわいい顔をぐしゃぐしゃにしながら
はい!!!!!
て大声で叫ぶんだよ、嫁の奴。
そっからは本当にリア充だった。
俺は無事就職して、嫁が2回生の終わりに事件は起きたんだよ。
361:名前は誰も知らない
11/07/01 17:01:59.91 LWLlhwXqi
日本語拙くてごめん
嫁は、両親に捨てられて、孤児院に入ってたところを、養女としてもらわれてたんだが、その養父一家が夜逃げしたんだ。
嫁一人を残して。
すごくよくしてもらってたみたいで、大学に行くときも快くおkしてくれたらしい。
なのに、嫁を残していった。
嫁は金銭的な支えを完全に失ったんだよ。
俺は悩んだ。
まだ初任の俺には嫁を大学に行かせてやれるほど余裕はないし、奨学金とかいろいろ調べまくった。
俺の親にも相談した。でも、俺の父親はもう定年退職してて、母親のパート代でどうにかなってる状態だった。
俺自身も在学中は奨学金借りてた。
どうしようどうしようって喚いてたら、嫁から電話がきた。
「大学やめたよ」
362:名前は誰も知らない
11/07/01 17:05:03.84 LWLlhwXqi
正直、自分の力の無さが悔しかった。
自分を恨んだりもした。
でも嫁は、特に目指したいものがあるとかじゃないから、大丈夫って笑うんだよ。
それがよけい辛かった。
養父らが夜逃げしてから、嫁は大学の友達ん家に住みついてたんだけど、俺んちに召喚した。
俺も勤務先まで少し時間がかかるってことで、一人暮らし資金貯めてたんだ。
でも決めた。嫁にいったよ、結婚しようって。
そしたら嫁はあのライブの時みたいにぐしゃぐしゃに泣きながら
はい!!!!!
っていったんだ。
一人暮らし資金は同棲資金へ早変わりしたよ。
363:名前は誰も知らない
11/07/01 17:10:53.25 LWLlhwXqi
これってmixiみたいに規制かかったりするもんなのか?連投すると。
まあなんだかんだ学生の頃から貯めてたんで、家はそこそこの所でも契約できたよ。
まだ新しいマンションでオートロックだしetc
嫁の荷物も俺の荷物も、俺の車で運んで二人で荷解きしてた。
幸せだった。
嫁もバイトを始めて、先に帰ったほうが飯作るってルール決めたり、土日は嫁がバイトだから俺が家事したり。
付き合ってからもそうだけど、喧嘩なんかなかった。
7月1日に、籍をいれた。
この日は嫁の誕生日で、俺はどうしてもこの日がよかったんだ。
嫁が生まれてきてくれた日だから。これほど大事な日はないから。
嫁は、それから何かと書類書くたんびに
「旧姓書いちゃうー」
とかって笑いながら言ってた。かわいかった。
夫婦生活は何不自由なかった。
俺の両親も兄弟も嫁のことは気にいってて、よくみんなで買い物いったりした。
364:名前は誰も知らない
11/07/01 17:13:55.04 LWLlhwXqi
話はやすぎかな、あまり細かすぎると俺も涙腺崩壊しちゃうからさ。
夜の生活も充実してた。
嫁はスタイルも良くて、俺は嫁の裸を見るだけで勃ってた。
フェラはしたことない、なんていうから調教もした。
いつもは遅漏の俺だが、嫁とするとすごく早くなる。
気持ちよすぎた。
今までしたことない、生でってのも大きかったかもな。
なかなか子どもは授からなかったけど、嫁はまだ若いし、そんなに焦ってなかった。
むしろはやくできすぎたら、ヤンママってばかにされちゃうって言ってた。
俺も嫁の妊娠が待ち遠しかった。
365:名前は誰も知らない
11/07/01 17:17:42.85 LWLlhwXqi
独り言スレなのに連投すまそ、、、;;;;;
ある日、嫁が胃の調子が悪いって訴えた。
嫁は見た目病弱そうなんだけど、入院も骨折もないってくらい健康体だった。
だから、前日食ったなんかがあたったかな?くらいにしか思ってなかった。俺も嫁も。
嫁は胃薬飲んで、明日になっても治らなかったら病院行くって、その日は寝たんだ。
次の日になって、嫁の体調聞いてみたら
なんともない!
て。
俺もよかったよかったって頭撫でて、仕事に行ったんだよ。
そっから元々健康だった嫁は体調を崩すこともなく、バイトしてた。
資格がほしいなって、ユーキ◯ンのチラシ見たりしてた。
2kg痩せた!って喜んでた。
俺はそれ以上痩せたら骨川筋衛門になるから太れ、って茶化した。
嫁は笑ってた。
366:名前は誰も知らない
11/07/01 17:21:49.96 LWLlhwXqi
半年くらい経った時かな、嫁がなんか気分悪いと言い出した。
横になるね、と言った瞬間俺にもたれかかって思いっきり吐いた。
そしてそのままずるずるって、床になだれ込んだ。
俺、どうしたらいいかわかんなくて、震える手で救急車呼んだ。
意外と来るのが遅くて、その間嫁に水飲まそうとしたり、背中さすったりしたんだが、嫁はビクビク体痙攣させながらぐったりしてるだけ。
涙も鼻水も出て、しっかりしろ、今救急車呼んだからな、ってずっと叫んでた。
15分くらい経って救急車が来た。
その頃には嫁はだいぶ落ち着きを取り戻してて、病院に行って点滴を打ってもらってた。
検査入院ってことで、一晩嫁は入院することに。
俺はひさしぶりに一人の夜を過ごした。
367:名前は誰も知らない
11/07/01 17:24:59.64 LWLlhwXqi
次の日、俺は有給使って嫁の元へ行った。
嫁はピンピンしてて、仕事行けよーとか茶化して来た。
医者に俺だけ呼ばれたもんで、検査の結果を聞かせてもらった。
進行性の癌だった。胃癌。
俺、先生の前で吐いちまった。
夢やろ、嘘やろ、先生、冗談やめろや
って泣きながら吐きながら訴えた。
あと、もう一つ報告があるって言われた。
嫁は妊娠してた。
368:名前は誰も知らない
11/07/01 17:30:52.44 LWLlhwXqi
レントゲンやらCTやらやったことを、まず医者は謝ってきた。
それと、子どもを産むというなら、投薬はできない=延命、進行遅延はできない=はやく死ぬ
堕ろすなら、もちろん投薬して、病気と闘えるし、手術だってできる、とのこと。
仮に出産まで嫁が生き延びても、出勤で体力を失い、そのまま、ってこともあるってさ。
嫁には全て話すしかなかった。
だって、もう嫁だけの体じゃないんだ。
お腹に子どもがいるんだから。
嫁はもちろん泣いた。
でも、俺みたいに取り乱すことはなかった。
ずっと前を見据えて、じっと黙っていた。
俺はその姿が、嫁から母になった姿のような気がして、何も言えなかった。
嫁は、
「産みます。」
それだけ、たったその一言だけ言った。
何度説得しても、嫁は産むの一点張り。
俺は子どもも欲しいけど、それ以上に嫁を失いたくなかった。
俺の両親もやってきて、嫁に中絶を推していた。
決して褒められることではないけれど、下手したら嫁も子どももいなくなっちゃうんだって、説得してた。
でも嫁は
「でも、私が頑張れば、私も赤ちゃんも生きることができるでしょう?」
って。
やっぱり女は強いなって思った。
369:名前は誰も知らない
11/07/01 17:34:23.68 LWLlhwXqi
そっからはもう地獄の日々だよ。
嫁は体調の良し悪しが激しくて、
良い日は洗濯も自分で行くくらい元気だけど、悪い日は悪阻+癌で吐きまくり。
顔は青ざめてるし飯もいらないって言ったり、急にキレたりする。
俺はすげえつらかったけど、嫁はその何百倍何千倍もつらいんだって考えたら、どうってことなかった。
できるだけ毎日通った。
両親も兄弟も足繁くきてくれた。
臨月に入った頃、嫁は癌なんか治ったんじゃね?てくらい元気だった。
普通に歩くし、毎日のように体調良いし、笑ってばっかりだった。
前みたいに俺のことを茶化したりもするようになった。
俺は癌なんか夢だったんだ、とか妄想してた。
370:名前は誰も知らない
11/07/01 17:37:13.29 LWLlhwXqi
嫁が破水した。
幸いここは病院で、黙っててもお医者さんや、看護師さんがきてくれる。
やがて陣痛が始まり、感覚も短くなってきた。
俺はもちろん立ち会い出産を希望した。
嫁も同じ気持ちだった。
出産ってすごいのな。
あんな小さくて細い体なのに、俺の手の骨折れるんじゃないかってくらい握りしめるんだよ。
女は本当に強いなって改めて思った。
嫁は病人とは思えないいきみっぷりで、分娩室に移動して2時間後、赤ちゃんは産まれたんだよ。
371:名前は誰も知らない
11/07/01 18:03:57.33 LWLlhwXqi
赤ちゃんはすぐに元気な声で泣いた。
ぎゃあぎゃあ言ってた。赤ちゃんもおつかれさまって思ったよ。
看護師さんやお医者さんに促されるままに、へその緒を切った。
これは今もまだ残ってるよ。
両親も兄弟もみんなが祝福してた。
俺も喜んだ。
でもな、赤ちゃんが泣いた時には、もう嫁はこの世にいなかったんだよ。
看護師さんがとりあえず赤ちゃんを別室に連れて行って、お医者さんや残った看護師さんが心臓マッサージとかしてた。
俺、この時は心電図のピーッて音が頭にこびりついていくだけで、誰が何を言ってて、誰が何をしてるのか、ぼやけてでしかわからなかった。
呆然としてた。
嫁、がんばれ。嫁、がんばれってずっと唱えてた。
でも願いも虚しく、嫁は還らぬ人となった。
372:名前は誰も知らない
11/07/03 00:51:11.78 clF8Y3kW0
ここ数年で何もかも変わってしまった。時間というものはどうしてこうも残酷なのか
俺を小学生に戻せエエエエエエエエエエエエエ〒□∪∩∪∀φ~_>↓*-}.☆⊂∑∑⊂▽▽ξ