10/09/22 00:16:26 cfOvn1Ab0
「伊丹空港の廃止を前提にして、関西国際空港の位置は泉州沖が最適である」
まだ、この文章の意味が理解できない関空擁護派がいるようですね。
わかり安いたとえをすれば、
諮問「神戸市内から東京駅までいくのに最も早くいく方法を教えてください」
答申「(それだけの条件では一概に決められない、だから条件を加えるとして、)
神戸市中央区の三宮駅を起点に、朝9時に出発するということを前提に
神戸空港を経由し、飛行機で行くのが最も早い」
そういっているのに、すぎない。
「伊丹空港の廃止を前提に」を「伊丹空港は廃止の予定だ」と解釈することは
答申は「三宮駅を起点に、朝9時に出発せよ」と言っていると言うのと同じ。
344 名前:NASAしさん[] 投稿日:2010/06/20(日) 18:52:42
なぜ、国はそんな誤解されかねない言い回しをしたのか?
そして、その解釈を曖昧なまま放置していたのか。以下考察してみましょう。
◎ なぜ、伊丹は廃止だと明言はしなかったのか。
・ 国としては、伊丹は残せるものなら残したい。(塩爺が国会でそう明言してる)
・ 将来の騒音の軽減、移転事業が進めば問題は解決する可能性も。
・ 未知な航空需要への対応(新空港がパンクした時責任を問われる)、
・ 彼らの天下り先?
◎ なぜ、伊丹を残すと明言はできなかったのか。
・ 騒音訴訟でどう結果が出るかわからないのに、自らそう決定するのは愚か。
・ 住民から本気で騒音問題を解決する気はあるのかと責められる。
・ 伊丹を残すなら、4000m級滑走路2本というような大規模な空港は不要といわれ、
泉州沖よりも安くて便利な神戸沖の方が有利となる。
345 名前:NASAしさん[] 投稿日:2010/06/20(日) 18:54:02
◎ なぜ、伊丹を存続・廃止はまだ未決定だと明言しなかったのか。
・ 「国は伊丹を廃止する気はないのか、廃止なしで騒音問題を解決できるのか」と責められる。
・ 伊丹が廃止の時は泉州沖が最適ということはよくわかった、では廃止されない時はどうなの
かという問題が世間に顕在化する。そうなればまた神戸沖案が再浮上する。
◎ なぜ、関空二期を着工するとき、伊丹を廃止するか否かの決定をしなかったのか。
・ 伊丹廃止となると、神戸空港を第二種空港に!という世論が湧き上がることを恐れた。
・ 神戸を国内基幹空港扱いとせざるを得ない状況に陥る。
・ 伊丹は残るという前提がなければ、神戸を地方空港レベルに抑えることはできなかった。
そういう事情で、国の関空は泉州沖に大規模空港をつくりたい、伊丹はそのまま残したい、
神戸は開港はやむを得ないので認めるが、可能な限り小規模でという、矛盾した願望を実現し
ようとしたために今の三空港問題に至ったわけであります。早い話が二枚舌ということです。
全ては泉州沖に関西国際空港をつくるという無理な問題から生じたことです。
しかし、さすがは官僚、頭のいい人たちだと思いませんか?