10/09/19 23:47:48 PLhfx1zh0
伊丹空港からのFSCが成立しなくなれば、関空は関空LCCの収入でのみ
その財務基盤を支えなくてはならなくなる。
海外LCCは、例えば春秋航空は茨城-上海が4000円からだそうだが、
このくらいの料金で飛ぶLCC海外便に対して空港使用料2650円を足すつもりか。
LCCターミナルだから空港使用料はゼロです。とりません、ということであれば
関空就航FSCの需要を取られる分、まるごと収入減となる。
それでなくとも着陸料はタダに等しくするわけで、これに免税店の設備も充実させようもなく
購買意欲もあるとは思えないLCCの顧客を相手に、どれだけ利用客数を増やそうとも、とうてい
借金を返せるような利益に結びつくとは思えないが。
伊丹の運営費には、確かに騒音対策費として年30億程度(減りつつあるが)の予算を組む
必要があるが、FSCが支払える高額な着陸料と、それを支える莫大な需要がある。
年40億の黒字には、駐車場運用益や書店・売店・家具販売店などのテナント収入は入っていないはず。
関空の営業収益の大部分は非航空系らしいが、伊丹はそのあたり(ターミナルの収益)は黒字に
参入されていないんじゃなかったかな?
もし上でしつこく書いているように、関空LCCが伊丹路線に打撃をあたえるような影響力をもちだせば
ましてや同じ関空に就航しているFSCの国内路線はどうなると思っているのだろう。
普通に考えて、FSCはLCCの就航していない、または出来ないような、高額な着陸料だがビジネス客が多い、
都市近郊空港に集約されていくと考えるのが自然じゃないかな。
これがまだ自由競争の効く独立型LCCなら、ANAが真っ向勝負を挑む可能性も残されているが、
もとよりANA出資、ANA傘下のLCCであれば、わざわざ伊丹という懐刀を打ち捨てて関空でガチンコ勝負に出る
理由はまったくない。
ANA経営陣が普通の判断をすれば、間違いなく関空の規模を縮小し、伊丹に集約して伊丹の枠を独占する選択肢を取るだろう。
ある程度の合理化は避けられないとはいえ、ANAは高給取りの従業員をこれからも養っていく必要があるからね。