10/09/12 00:29:58 cHyUfrOI0
大阪も泉州が僻地なのは十分わかっていた。
大阪府の企画室長(後の副知事)をはじめととする人たちが国に何度もこう訴えたわけですよ。
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神戸沖は、大阪や神戸、京都からのアクセスが便利な上に、国際港湾都市としての伝統を持っている。
と神戸沖に傾く運輸省相手に、
「 国土政策上、果たしてそういう選択が得策なのか。東京や名古屋、大阪、さらには神戸という
国土軸はすでに開発され尽くして今や肥大化してしまっている。そういうところに国際空港を持っていく
よりも、むしろ今は開発の進んでいない泉州沖に新たな空港都市を建設すべきではないか。
泉州沖の持っている未来の可能性に賭けたほうが、国土の利用可能性も広がり、長期的にはプラスになる。
神戸は100年で大都市になったが、泉州は30年で追いついて見せます」
佐藤章「関西国際空港」より
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関空は今の航空需要のパイを取り合うのではなく、
関空自身がりんくうタウン等の都市開発の成功により、泉州の大発展で需要を創造させてみせます。
そういってたわけ。
伊丹存続も国の意向以外に、関空が株式会社となって、大阪府は自治体筆頭で莫大な出資金負担をしないと
いけなくなった。府北部選出議員が伊丹廃止のうえ、南部へのそんな投資を許すわけない。
だから伊丹は残すことになった事情がある。神戸空港開港も泉州沖立地決定の事情による。
伊丹が残ろうと神戸ができようと24時間本格空港ができれば成田から流れる需要もあり、繁栄まちがいなし。
そう予測してたんだな。
で、りんくうタウンも夢の跡になり、需要創造など遠い話。既存の需要の取り合いで生きていくしかない。
今になって、伊丹を残したものが悪い、神戸空港なんて何でできた?
としらばくれているわけだ。