10/09/11 09:06:47 nORxGvyg
セリーグの覇王として8年連続リーグ優勝と快進撃が続く中日ドラゴンズ。
しかし、リーグ優勝は果たすものの日本シリーズでは敗れ続ける憂き目にあってるのは周知の通り。
最後に日本一になってからもう30余年の歳月が経とうとしている。
いま現在、中日ドラゴンズ最後の日本シリーズ胴上げ投手であり、球界に多大なる功績を残した稀代のクローザー・岩瀬仁紀さんは今……
「最近、孫が野球を始めましてね『キャッチボールしようか?』て言ったら『お爺ちゃん野球出来るの?』なんて言われまして(笑)」笑顔で語る岩瀬さん。
しかし、お孫さんがそう思うのも無理は無い。現役を退いてからは野球界とは一線を引き、球団からの再三のコーチ就任要請も断り続けてきたからだ。
「憲ちゃん(川上監督)?いまでもよく連絡取り合っていますよ。いま私が着てるこのシャツも憲ちゃんがフロリダキャンプ土産にくれたんです。」
お孫さんならずとも今の若い世代は西尾の田舎で隠居生活を送るこの老紳士が先のWBCで日本を優勝に導いた名将川上監督を”憲ちゃん”と呼べる大投手だったとは思いもしないだろう。
盟友であった”憲ちゃん”からのコーチ要請を断り続ける理由を聞いてみた。
「柄じゃないんですよ。人に教えるって。でもそう断っても『話し相手でいいから』って言われるんですけどね(笑)」
取材をさせてもらった自宅の応接間には数え切れないトロフィーや賞状が飾られている。
「球界とは一線を引いてますけど、やはり野球が好きです。いまもテレビでドラゴンズの試合は毎試合観ていますよ。『小笠原!そこはマウンドに行くタイミングじゃない!』とか『昌さん、もう引退しなよ!』とか勝手な事言いながらね(笑)」
かつてナゴヤドームを沸かせた永久欠番13は、テレビ越しに昔のチームメイト達へ野次を飛ばし西尾の田舎からドラゴンズの日本一を待ち望んでいる。