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情報公開請求者を漏らす 津市、対象の漁協組合長に
津市の漁業協同組合に対する補助金支給について、同市に情報公開請求した三重県内の男性の氏名やその内容を、市幹部が対象の漁協組合長に漏らしていたことが９日、分かった。
地方公務員法（守秘義務）違反などに当たり、男性から抗議を受けた津市は漏えいを認めた。
津市によると、男性は２００６年１１月、津市の伊倉津、津市両漁業協同組合が浮標灯設置のための補助金を不正に受給しているとみて、関係書類の開示を市に請求。翌日、漁協側から男性に請求したことに対するクレームが寄せられた。
このため、男性が市に問い合わせたところ、補助金担当の市水産振興室長が、伊倉津漁協組合長に請求内容を漏らしたことを認めたという。市はその後、男性が０７年１１月に再び抗議するまで調査をしなかった。
男性は漁協側から複数回、脅迫電話を受けたといい、「情報公開制度を根底から揺るがす行為で到底許せない」と話している。
２漁協は偽の領収書を使い、問題の補助金を不正に受給していたとして、昨年１２月、過去１０年間分、約２３０万円を市に返還している。（共同通信）
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