08/06/28 23:56:59 gjP5E82W
>>196
重要なのは英語力じゃなくて日本語力。
講談社文庫は、「裁判所配布」に基づいたもので、若干修正されている。
元々配布されたものは10人の英語専門家が訳したもので、横田喜三郎が監修した。
しかし、例えば、中島は『パール判事』p123で、「不法な交戦国に対する世界の輿論を不利にする」
という講談社文庫上巻p340の文章を引用する。
これは中島のせいばかりではないが、
パール判事は、
パリ条約は「法の圏外」(違法ですらない)
であり
それに違反したとしても「契約上の義務」に対して違反するだけで、法律とは両立しない。
そしてその違反は、違反国に対する「世界の輿論に影響を与えうる」ものにすぎない、と主張している。
それなのに「不法な交戦国」と訳されている。
引用でもなく、パール判事自身の言葉にもかかわらず、
だ。
そこでおかしいと思い、『DISSENTIENT JUDGMENT OF JUSTICE PAL』をp52を調べてみると「the offending bellgerent」となっていた。
パール判事の主張からすると、これは「条約違反の交戦国」と訳されなければならない。
中島も被害者の一人だが、これくらい気付かないものか。