08/01/19 07:01:23 akS+Nsac
政治、ジャーナリズム、スポーツで世間を賑わせている早稲田大学ですが、
私が最も魅力を感じているのは、過去から現在まで広く人材を輩出してきた
文学、文芸の世界です。
日本の3童謡詩人、北原白秋、野口雨情、西条八十の世界。
窪田空穂、若山牧水、吉井勇、寺山修司などの歌人の世界。
大手拓次、種田山頭火、飯田蛇笏などの詩や俳句の世界。
小川未明、坪田譲治などの童話の世界。
石川達三、井伏鱒二、江戸川乱歩、国木田独歩、広津和郎、正宗白鳥、
横光利一、宇野浩二、尾崎一雄、尾崎士郎、火野葦平などの文学の世界。
恣意的にあげてみましたが、これらの素晴らしい文学空間が
現在まで地続きのように広がり、早稲田を介して、
多くの異色な人材を輩出し続けているということに
非常に魅力を感じているのです。
(私は文学を志した人間ではありません)
一冊の文庫本を読むとき、背後に広がる早稲田大学の豊穣な世界を感じます。
昔のつらい貧しい時代の中で、熱い心とユーモアと夢を与え続け、
今に至っているのです。
これこそ早稲田の核心であり、他の大学にはない夢だと思います。
曇天のような現状の中で、早稲田こそ夢を抱いている大学なのです。
その夢を抱くため、政治やジャーナリズムやスポーツがあるに過ぎません。
雑踏の中からふと早稲田のキャンパスにでたとき、
今でもそれらが息づいているのを感じることができます。