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東京クリニック、リタリン 年100万錠処方 元院長書類送検 2008年6月5日
依存性の高い向精神薬「リタリン」の乱用問題をめぐり、
医師法違反(無資格医業)容疑で家宅捜索を受けた精神科「東京クリニック」(東京都新宿区)が、
昨年1年間に全国の医療機関で最多の約100万錠に上るリタリンを処方していたことが、関係者の話で分かった。
警視庁生活環境課は5日、ずさんな医療行為を繰り返していたとして、
伊澤純元院長(38)=川崎市宮前区=を、医師法違反容疑(無診察治療)で東京地検に書類送検した。
リタリンの適応症は重症のうつ病とナルコレプシー(睡眠障害)に限定されていたが、
適応症のない患者に安易に処方するケースが社会問題化し、今年1月からはうつ病には処方できなくなった。
関係者によると、東京クリニックが処方したリタリンは約102万錠。国内の医療機関では突出して多い。
専門家は「常識では考えられない異常な量」と指摘し、国や製薬業界の責任も問われそうだ。
約37万錠で2番目に多かった精神科「京成江戸川クリニック」(江戸川区、廃院)、
元院長の小倉暢夫医師(68)は、
医師法違反容疑で逮捕・起訴され、懲役1年、執行猶予3年の1審判決が確定している。
伊沢元院長は、2006年夏にも男性患者に暴行して骨折させたとして、傷害容疑で書類送検されていた。
2006年12月中旬にも、東京クリニックの待合室で、
都内の女性患者(25)と付き添いの夫(30)に診察結果を説明するよう求められた際、
女性の頭を壁にぶつけるなどし、女性と夫に、3週間~10日間のけがを負わせ傷害容疑で逮捕されていた。
2007年2月に、傷害罪で起訴され、有罪が確定。
2007年10月15日付で厚生労働省から、医業停止2年の処分を受けた。
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