08/05/29 22:52:51 nUfNh0/00
深夜の子猫①
しこたま飲んできた、深夜の帰り道。人通りのない、暗い道をテクテク歩いていた。
どこからともなく「ミィ~、ミィ~」という猫の鳴き声。聞いた感じではかなり小さな猫みたいだ。明らかに外で鳴いているので、鳴き声のする方に行ってみた。
すると、50センチ位の高さの塀と家の隙間に小さな子猫がいた。
体長20センチ弱。親とはぐれたのだろう。回りを見回しながら、鳴き続けていた。
瞬時にいろいろな考えが頭の中に浮かんだ。
「うちはアパート。猫を長期飼うことはできない。」
「今日、家族は出払っていていない。俺一人きりだ。」
「深夜で回りには誰もいない。」
最終的に「お持ち帰りする」という考えに至った。それと同時に子猫の運命は決まった。
子猫の首根っこをわしづかみにし、両手で包んで家まで持ち帰る。手触り・表情など、とても可愛い。俺は最高級のオモチャを拾えたのだ。