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>>176
(つづき)
ユーロ圏では欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁が7日、「(欧州経済
は)2008年半ばに弱くなる」と慎重な見方を示し、日本でも政府の景気基
調判断の下方修正に続き19日の日銀金融政策決定会合で景気判断を「停滞」
に下方修正した。オーストラリアやニュージーランドでは金融の引き締め効果
が景気減速に拍車をかけ、中国やインドなど新興国にも成長の息切れ感がみら
れる。
原油など国際商品市況の下落もドル高を後押ししている。これまではサブプ
ライム問題に伴う米経済の失速を受け、ドルや米国株式に集まっていた世界の
投機マネーが原油や穀物など商品市場に逃避していた。ところが、原油価格は
1バレル=112ドル台へと急落。「締め出された投機資金がドルへ戻ってい
る」(大手銀行運用担当者)との見方が強まっている。
ただ、ドルの上昇が今後も持続するかについては、流動的との声も多い。最
大の焦点は米経済の先行きだ。市場の混乱は長期化しているほか、金融機関の
信用収縮に伴う企業活動の停滞や、商業用不動産、消費者向けローン市場の悪
化など、実体経済への波及が進み、先行きは不透明感が漂う。インフレ懸念も
世界各国ではなお強く、原油価格が反転上昇すれば、再び投機マネーのドル離
れが進む可能性もある。