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【素粒子】手抜き工事もお見通し 宇宙線で鉄筋の透視成功 -東大ら
1 :◆NASA.emcN. @びらぼんφ ★:2008/08/13(水) 17:29:06 ID:???
地球に降り注ぐ宇宙線を使って、鉄筋コンクリートの中の鉄筋を透視することに
東京大学などのグループが成功した。
手抜き工事などの鉄筋不足を、建物を壊さず見抜けるという。
東京大地震研究所の田中宏幸・特任助教は高エネルギー加速器研究機構
(茨城県つくば市)などと共同で宇宙線「ミュー粒子」の量と、飛んできた方向を
観測する装置をつくった。長さ5センチの棒状のプラスチックでミュー粒子が
あたると光をだす。この光を電流に変え、記録する。
実験ではこの装置を、直径5センチの鉄筋8本が入った太さ約20センチの
コンクリートの前後に置いた。ミュー粒子は鉄筋コンクリートを通り抜けるとき、
密度の高い鉄に衝突すると進路が曲がる。
そこで、まっすぐに通り抜ける粒子を約17時間観測した。コンクリートだけの
部分に比べ、鉄筋のある部分は個数が減り、そのデータから鉄筋の間隔や
太さが推測できた。
X線は厚いコンクリートを通り抜けられないし、被曝(ひばく)の恐れもある。だが、
ミュー粒子は厚さ1キロの岩盤を通り抜けるほど透過力が強い。設計図が改ざん
された耐震偽装事件のようなケースのほか、設計図は正しいのに現場で鉄筋を
減らすなどの手抜き工事の検査にも使えるという。
◇ ミュー粒子
物質を形づくる12種類の素粒子の一種。重さは電子の約200倍で、電子と同じ
負か正の電荷を持つ。宇宙放射線が大気に衝突して生じる。
地表に達する宇宙線の 約7割はミュー粒子で、残りのほとんどは電子。地上では
手のひらぐらいの面積あたり毎秒1個ほど降り注いでいる。
ソース:URLリンク(www.asahi.com)
朝日新聞 2008年8月13日15時0分
【参考】
■東京大学地震研究所
URLリンク(www.eri.u-tokyo.ac.jp)
■高エネルギー加速器研究機構
URLリンク(www.kek.jp)