08/06/12 21:07:33 4ps1/2Sz
>>82
鎖国していなければ絶対に軍事力の向上とテクノロジーの進歩が
あった、という根拠が無ければその理論は『事実』足りえない。
戦国時代~江戸時代前期に日本に来ていた欧州諸国で交易に成功
したのがオランダとポルトガルのみ(イギリスはマーケティングの
失敗で撤退)な事を考えると、開国していたところで欧米の文明と
いうものに反応を示すのが早まったか、という疑問が残る。結局
ヨーロッパへの窓口は変わらない、という事だから。
そして、軍事力の縮小は天下統一が成った日本が拡大政策を取ら
ない限り避けられない道。鎖国開国に関係なく、ね。
また、アジア諸国が欧米に危機感を持つのはアヘン戦争以降の話
で、日本の知識階級はそれに遅れることなく反応している。
そもそも日本と欧州の距離から考えて、欧米が科学先進国である
限り日本は常に一歩遅れる事になるし、日本が欧米と張り合うと
いう意識を持たない限り追いつこうという意志自体が発生しない。
以上のことから日本国が制限貿易をしていなくとも受動的である
場合は別に実際の歴史とは変化が無い、という推察が成り立つ。