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「日本人は大丈夫か。はっきり言って心配している」。覚醒(かくせい)剤を販売して逮捕されたイラン人の男が、
関東信越厚生局麻薬取締部の捜査員にもらした言葉です。「お前が言うな」と感じてしまいますが、
「あまりの売れ行きのよさ」に、目を丸くする密売人は多いとのことです。
麻薬取締部の調べで、サラリーマンや主婦が白昼堂々と覚醒剤を買う様子が明らかになりました。
かつて日本人は「お天道様が見ている」と子供を諭したものですが、
いまや太陽の下で堂々と白い粉の取引が行われる時代になってしまいました。
10~20代とおぼしき若い“常連”もいます。最近は「キメると頭がさえるので、
試験前に買う」と話すまじめそうな若者が多いとのことです。「かつては悪いことをする奴は、
悪そうな外見だったんだけどね」。ある警視庁捜査員は振り返ります。
主婦が「やせ薬」として常用するケースも絶えないそうです。
将来に不安を感じてしまいますが、別のイラン人はこうも語っています。
「覚醒剤の常用者でも礼儀正しく親切だ。『ありがとう』といわれて、お土産をもらったこともある。
日本は抜群にいい国だ」。どうにも複雑な気分になります。お天道様のため息が聞こえてきそうです
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